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ネタバレ上等ブログ

 

博士の愛した数式


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不幸な事故で記憶が80分しか持たなくなってしまった数学博士とその博士の家で働く家政婦、そしてその息子ルートの3人の心温まる物語。

(「Oricon」データベースより)

小川洋子の同名小説を映画化。不慮の交通事故で、記憶が80分しかもたないという障害を負ってしまった天才数学者の博士、その博士のもとで働く家政婦、幼少から母と二人で生きてきた10歳の息子が織り成す美しく温かい交流を描いた感動作。博士が他人と話すために編み出した“数式”という一見難しく思われるものから次第に、秘められた真の言葉の意味を知っていく…。

 

 

 

数学好きなんで既に原作はチェック済みだったんだけど、やっと映画を見ることができた。原作同様、数字の簡単な話で数学の素晴らしさ、美しさをうまく伝えているな、と思った。

原作と比べると、映画の方がより博士の優しさが前面に出ていた。

80分しか記憶が持たないってのは、やはり想像以上の苦労なんだろう。単純にメモを残せばいいんでは?とか簡単に考えていたが、日常生活の全てをメモに残す訳にも行かない。一番大変なのは起きている間は覚えていられても、一晩眠ることで全てリセットしてしまうこと。これって、普通の人には想像を絶する不安が募ると思う。逆に嫌なことがあってもキレイサッパリ忘れられるというメリットもあるにはあるけど。。。

なので、毎日来る家政婦さんとも毎日初対面なわけで、そのため毎日が同じ会話から始まる。家政婦さんも大変だろうけど、やはり優しさでカバー。そして小学生の息子ルートまでもが、こどもにはないような優しさで博士と接する。

映画は大人になり中学校の数学の先生になったルートが、博士との出会いを生徒たちに語る形で進んでいく。この形はよくできていたと思う。

ただ、その流れからのエンディングに物足りなさがあったのも事実。あれれ?終わりなの?みたいな印象だった。

あと気になったのは、途中で博士が奇妙な踊り?のようなものを見せたんだが、あれが何だったのかが結局分からずじまいだった。

良かったエピソードはルートが野球で怪我をした場面。ルートが病院に運ばれて、まぁ、結局は無事だったんだけど、母親が野球チームの指導者にキツイ一言を浴びせる。そして、その流れから結果的に博士までも傷つけてしまうんだが、母親のルートへの愛情が非常に良く出ていた。違和感を感じる人もいるかもしれないが、個人的にはこのエピソードが一番良かったと思う。

この話にはさらに続きがあって、博士を傷つけたことでルートまで傷ついてしまい、そのことについて母親がルートにきちんと謝罪する。このシーンもなかなか良かった。自分に落ち度があれば、子供に対してもきちんと謝る。当たり前のことだが、なかなかできないんじゃないかな、と思った。

まぁ、個人的には数学絡みだったから良かったけど、数学に興味ない人にはどんな感じなのか気になる映画でした。