ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

インサイド・マン

確かに『インサイド・マン』だなぁ。。。と、見終わってからしばらくしてから気づいた。んー、まぁ、確かにそうなんだが、えぇ~?って感じのつかみどころのない、虚無感が残る映画だった。

(「Oricon」データベースより)

マルコムX」の監督・主演コンビ、スパイク・リーデンゼル・ワシントンで贈るクライム・サスペンス。銀行に立てこもった頭脳明晰な犯人と、敏腕捜査官たちとのスリリングな駆け引きを描く。共演にジョディ・フォスター、クライブ・オーウェンほか。

 

 

 

銀行強盗立て篭もりモノで、デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェンジョディ・フォスターと豪華キャスティングが話題となった映画だったので、ちょっと期待しすぎたかも。

20~30人の人質にも犯人グループと同じ格好(フード付きの作業着、マスク、サングラス)をさせ、途中で犯人を人質に紛れ込ませたりしてアリバイ工作までして警察側を翻弄するやり方はうまいと感じた。

ただ、これで終わっとけば良かったんだけど、そこになんか銀行の創設者の訳の分からん企みが入り込んできた辺りから、ん?なんかよく分からんな?という感じになってきた。まぁ、でも最後にはスカッとした終わり方が用意されてるんだろう、と期待してたんだが、もやもや感だけが残る終わり方だった。。。

唯一、スカッとしたのは、最後に主犯格の男(クライブ・オーウェン)が交渉役刑事(デンゼル・ワシントン)にダイヤのプレゼントという粋な計らいをしながらも、予告通り正面玄関からの脱出を見事やってのけたところ。確か、交渉役刑事が来たのは不測の事態だったので、とっさの判断でやったってことだろう。

メッセージ性から見ると、スパイク・リー監督ということで、やはり人種差別問題が随所に散りばめられている。あと、銀行強盗モノとしては異例の死者ゼロ、逮捕者ゼロという終わり方も気になるところ。しかも公式には何も盗難されてないというオマケ付き。ただ、裏では密かに得をした人間と損をした人間がいるわけで、この辺りをもう少し分かりやすく見せてくれれば、もう少し評価が上がりそうな気がする。

あ、ジョディ・フォスターはキレイだった。ただ、あの役で出演するにはキャラが強すぎだったと思う。