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デッドコースター

 

A・J・クック
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前作の期待を裏切らない出来
前作ファイナルデスティネーションに絡んだ続編。はるかにパワーアップした死にっぷりがすごい。期待はしていたが、裏切られなかった。1作目に比べてパワーダウンしがちな2がこれくらいインパクトがあるのは大成...
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前作と同様の始まり方。明らかにこれから大事故が起きるという予兆が重なり、実際に大事故が起きるという予知白日夢を見たキンバリー。事故が起きるからとまるでチキン丸出しでハイウェイ入り口で停車して、後続車からクラクションを鳴らされまくる。警察が事情を聞いているまさにその時、目の前で予想通りの大事故が起きる。あ、ちなみに予知白日夢によれば、この警官は丸太に押しつぶされてグシャーってなるんですが。。。

しかし、前作同様、キンバリーの状況説明が下手すぎる。もどかしい。もうちっとマシな説明してくれ!と思った。

(「Oricon」データベースより)

ハイウェイで大型トラックに積まれた巨木が崩れ落ち、死者8人を出す大惨事が起きるが、この事故を事前に予知し回避していた8人がいた。しかし、事故を回避しながら彼らも最初から死ぬべき運命にあり、その運命が彼等を死へ誘おうと迫り来る! 「ファイナル・デスティネーション」の続編として製作されたパニック・ホラー。

 

 

 

生存者たちが死亡フラグだらけなのは前作と同じ。冷蔵庫のマグネットが一つ落ちて、文字が”EYE”ってなれば、「目だ!目がヤバイ!つーか、気づけよー!」と呼びかけたくなるし、もう何かそれ以前に「お前ら動くな!アブねーから!」「火の元注意!」「水!水も危険だゾ!」「漏電も怖い!」「足元注意!」「高いところに上がるな!」「おい!周り散らかすな!」「歯医者なんか行くなー!歯痛より命だろ!そもそも普段から歯磨きを。。。」といった感じで親父の小言状態になってしまう。とにかく全ての行動が死につながっている感じ。

そういえば前作でアレックスが言っていた死の順番だが、今回は予知白日夢で死ぬのとは逆の順番になっているみたいだ。となると少し疑問が。予知白日夢で最後に死んだのはキンバリー達4人で、実際に最初に死んだのはキンバリーを除いた友人3人だけ。3人については確かに順序どおりなんだが、キンバリーがなぜ生きている???

で、そのキンバリーが生き残り策を探るためにクレアを訪ねる。クレアは精神障害者施設に自主入院しているんだが、とにかく死につながるもの、例えば鋭利なモノや火気などを徹底的に排除しまくっている。なんかクレアのやつれ方がスゴイ。そのクレアを臆病者と罵るキンバリーだが、正直言ってその選択が正しいかと。死神には勝てないよ。。。あの前作中では生き残ったアレックスまでもが結局、死んでいるわけで。。。そういえば今回のクレアって、バイオハザードのアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)に雰囲気が似ているな。どうでもいいけど。。。

一度は協力に後ろ向きだったクレアが一緒に戦ってくれることに。そして、前作では絶対に無理と思われた死神からの逃れ方のヒントをつかむ。それは予期せぬ命の誕生だという。そして今回の生存者に妊婦がいて、その人の出産を持ってすれば、死神から逃れられるのでは?と考える。

さらに死の順番が逆となった理由も明らかになる。それは今回の生存者全員が前作の生存者の影響で命拾いしており、それを過去に遡って精算しているためだという。何かよく分からない理由だが上手く出来てるっぽい。なるほど、ということは今回の生存者も誰かの命を助けちゃうとマズイわけか。。。と思ってるそばから助けてるし。。。これが続編の登場人物になるのか???それともこの場で死んじゃうのか???

そうこうしているうちに例の妊婦が何とか出産して一同安心かと思いきや、そこからはまさにデッドコースター。どんでん返しの連続で生き残ると思われたものが死んでいき、また前作同様のエンディングとなった。うーん、またまた中途半端だなぁ。。。でも、まぁ、前作よりは謎が明らかになってよかったかな。