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zakky's report

ネタバレ上等ブログ

 

暗いところで待ち合わせ


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★★★★
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奥が深い・・・
人との交流を避けて生きようとする、盲目の少女と殺人犯(?)の男。でもやっぱり、ひとりでは生きていけないことに気づく。読後、自分は自分らしくていいと肯定されたようでした。乙一の作品はいつも、「人生はと...
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やっぱり乙一作品はいいなぁ。 あとがきで著者も書いている通り「警察に追われている男が目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまう」という一見悪趣味とも思えるストーリー。しかし実際には、追われる男と目の見えない女性には孤独という共通する弱さがあり、それを支え補い合うというハートフルストーリー。 登場人物がかなり少なくてシンプルな展開。そして、乙一作品特有のジメッとした優しさに包まれる作品。主人公の二人が共通する弱さを支え合うといった点では『失はれる物語』に収録されている「傷」に近い。 あ、そういえばこれ、田中麗奈主演で映画化されてましたね。今度観てみようかな。

(「BOOK」データベースより) 視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。

会社の先輩をホームから突き落として殺害した容疑で警察に追われている主人公の大石アキヒロ。彼は以前から知っていた目の見えない女性ミチルが一人暮らしをしている部屋に忍び込む。最初はうまく潜んでいたが、ミチルはちょっとしたことから自分以外の存在に気づいてしまう。まぁ、食パンが減ってれば気づくよなぁ。が、しかし、目の見えない彼女に抵抗することは難しく、自らを守るために気付かないふりを通そうとする。 互いを干渉しないどころか存在すらないことにした奇妙な同居生活。それはある出来事がきっかけで終わってしまう。ある日、食器を片付けていたミチルは誤って椅子から転げ落ちてしまう。アキヒロはとっさに食器棚を支え、ミチルの頭上に落ちてきた土鍋を受けてしまう。まぁ、普通の反応だ。自らが潜み続けるためにミチルが目の前で怪我するのを見て見ぬフリする方が無理だろう。その優しさに触れたミチルは気づかないふりをしていたのを忘れ、思わず「ありがとう」と言ってしまう。こうしてお互いの存在を認め合うことになった。まぁ、実はその少し前にもミチルがストーブの炎をわざと大きくして、アキヒロがそれをそっと直したことで、ミチルは既に優しいアキヒロの存在を確信していたワケだが。 こうして互いの存在と優しさを認識した二人。相変わらず会話はないままだが、ミチルはアキヒロの分も食事を作り、アキヒロもこれまでは押し殺していた呼吸や足音を堂々と立てるようになる。無言だが温かな関係に進化した。 そんなある日、ミチルは親友カズエと喧嘩をしてしまい、仲直りをするためにカズエの家に行くことになった。視力を失ってから一人で外出することはほとんどなく、過去に無慈悲なクラクションを鳴らされた経験から一人での外出は恐怖以外の何物でもなかった。カズエの家に行かなければならないのに玄関先で足がすくんでしまうミチル。アキヒロはそんな彼女をサポートするために腕を差し出した。 アキヒロは警察に追われている。見つかる危険を覚悟の上でミチルをサポートすることを決意。それが自分を匿ってくれたミチルへのせめてもの恩返しと考えていた。うーん、優しいぞ、アキヒロ。 と、ここで重大な事実が判明。最初の描写ではアキヒロが突き落とし、近くにいた女性に目撃されたように読み取れた。しかし真実は逆だった。女が突き落とし、アキヒロがそれを目撃したというのが真実だった。 確かに、駅員の証言内容と女性の存在が食い違っているな〜、とは思った。で、さらにカズエが自分がいなくなってからのミチルの生活を心配してたのと合わせると、個人的にはカズエが真犯人だろうと思っていた。ところがもう一人怪しい女性が。事件の二日後に洗濯物が飛ばされていたと言ってミチルの家にやってきたハルミだ。うーん、どっちだ??? 結果はあっけなかった。アキヒロはミチルに借りたコートの中から偶然写真を発見。何とその写真に真犯人が写っていた。ミチルと一緒に写っていたのはハルミだった。信じていた数少ない友人が殺人犯で、しかも自分に近づいてきた目的は自分を殺すためだったと知ったミチルは深く悲しむ。悲しみながらも、それでもハルミをいたわり涙する。そんな心優しいミチルをアキヒロは何とか元気づけようとする。その優しさはミチルにも届いた。乙一作品には珍しい(?)ハッピーエンドだ。
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田中麗奈!!
いやーこんな演技できるんですねーホントに驚きでした。前半はホントにゆったりとしたテンポで油断してしまうと寝てしまいそうになってしまいます。でも、その眠気を我慢して最後までいったら嬉しい驚きをもらたし...
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