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ネタバレ上等ブログ

 

GOTH モリノヨル


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あの乙一の代表作『GOTH』シリーズの新作ということで読んでみたが、うーん、微妙だ。。。

 何か映画版『GOTH[ゴス]』を見て、インスピレーションを受けた著者が急遽書き上げた後日談的なものらしい。が、とにかくボリュームが少な過ぎる。ストーリーは短編1本で、残りは映画で森野役を演じた高梨臨さんの写真集になっている。

 これで1600円はちょっと小説目当ての人にはイタイ。

 

 

GOTH  モリノヨル

Amazon.co.jpより) 乙一『GOTH』6年振りの最新作! 第3回本格ミステリ大賞受賞のほか「このミステリーがすごい!」第2位など話題をさらい、合計100万部を誇る乙一の代表作「GOTH」。2008年12月20日から全国公開される映画「GOTH」の試写を観てインスピレーションを受けた乙一が、急遽、「GOTH」の後日談と言える新作小説を書き下ろした。

 単行本刊行から6年、執筆時から7年ぶりのことであり、旧作を振り返らないことで知られる乙一にとって、今回の書き下ろしは非常に稀有なことといえる。

順番が逆だけど、まずは写真集の感想を。うん、ま、いいんじゃね。ちょっと生身感が出ちゃってて森野っぽさが足りない感じもするけど、すでに映画化されてるんだから今更何を言っても始まらんし、、、 あ、モデルの高梨臨さんはすごくキレイな人です。『侍戦隊シンケンジャー』のヒロインらしいです。知らんけど。

 本題の小説の方ですが、こちらはボリューム少ないけど楽しめた。あの森野夜タンの不思議っ娘ぶりも、主人公「僕」の不気味な冷淡さも健在だった。

 7年前に起きた少女殺人事件の遺体発見現場に足を運んだ森野夜。そこで彼女は運悪く7年前の事件の犯人に出会ってしまう。そして、森野は犯人とは知らずに、その男に写真撮影を頼んでしまう。といっても当然普通の写真なんかじゃなく、7年前の事件の被害者になりきっての記念写真だという。どういう思考回路なのか分からんが、それが森野夜タンだ。

 一方、お相手をすることになった犯人の方はというと、普段はカメラマンをやっている男だが、何かカメラの被写体が演技をするのが気に入らんとかで、少女に塩化カリウムを注射して死体を撮影するというトンデモ野郎だ。さらに追加して、その死体の写真を見て気を安らいでるというトンデモ変態野郎だ。本人は殺したくはないが、カメラの前で演じられるのはもっと嫌だから仕方なしに殺しているとか、何とも意味不明な言い訳をしているが、世間的にはシリアルキラーに分類されるんだろう。

 7年前の殺人現場で、その事件の犯人とその事件の死体になりきる少女という最強タッグが組まれたワケだ。

 まずは夜タン持参のデジカメで、夜タン死体なりきり撮影タイム! これまで数々の殺人鬼を魅了してきた夜タン。この撮影会でまた一人の殺人鬼を虜にしてしまったようだ。

 撮影も無事(?)終わり、犯人の車で送ってもらうことになった夜タン。淡々としてるように見えて、一応警戒心は持っているだ。唯一の友達である「僕」にメールで相談することに。メールでは顔文字 (^_^;) を使う意外な一面も。

 さて、相談を受けた「僕」は冷静沈着そのもの、的確な指示メールを返し、それにより、夜タンは男から逃げだすことに成功。そして森野が残した携帯電話を介して「僕」と殺人鬼がコンタクトをとることに。

 森野を本物の死体にして撮影しようと考えた殺人鬼だったが、「僕」の巧みな戦略で諦めることに。この対決は終始相手を圧倒した「僕」に軍配が上がったようだ。仮に夜タンが本物の死体となって撮影されたとしても、「僕」はそれを悲しむのではなく、ただその死体写真を見たがるという常軌を逸した壊れっぷり。これにはさすかの殺人鬼をも身震いしたようだ。

 ちなみに夜タンはこの一連の出来事はただのナンパだと思っているようだ。うーむ。。。

 こんな「僕」と森野夜の日常を綴った短編でした。(汗)

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