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「楽勉力」で子どもは活きる!

親力メールマガジンの親野智可等(おやのちから)氏の著書。

子どもの知識を無理せず楽に伸ばすアイディアを多数披露。実際にどうやって使うのかといった運用方法を交えながら説明しているので、実践しやすいと思う。

ただ、個人的にはすでに知っている話ばかりだったので、あまり得るところがなく、サラッと読み終わってしまった。というか値段の割りにボリュームが少ない気がする。

「楽勉力」で子どもは活きる!
親野 智可等
祥伝社
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(「MARC」データベースより)
「楽勉」とは、生活や遊びの中で楽しみながら知的な刺激をして地頭をよくすること。カステラで分数を体験、部屋に地図帳を置くなど、楽しみながら学力がつく方法を紹介。

低学年のうちから家庭で知識の引き出しを増やし、楽しみながら学習する習慣をつければ、後々楽になるよという話。そのためにどうやって親子で過ごすのか、といったことを具体例を示しながら丁寧に説明している。すごく分かりやすいと思う。

ただ、この手の本を手に取る人は、少なからず子どもの学習に興味がある人で、そういった人には当たり前の話が大半なのでちょっと拍子抜けするかも。

例えば、「分数」の場合、家でケーキやりんごを切ったりするときに、実際に3分の1や4分の1の大きさに切って見せる。それらを実際に比較すれば、数字の小さい3分の1の方が4分の1よりも大きいことに気がつくし、そうやって自分の目で見たことは忘れにくいという話。

こういった家庭でのちょっとした取り組みから、子どもたちの頭の中に知識のきっかけが杭のように打ち込まれる。この「知識の杭」があれば、日々の生活の中でそれに関する情報が引っかかり、そこから会話が弾んだり、自分で調べたりして、自ら知識を広げていくという。流れる川に杭を立てれば、何かが流れてきたときに引っかかるというイメージだ。

それが「分数の杭」なら分数に関するいろんな情報が引っかかるようになるし、他にも「小数の杭」「慣用句の杭」「気圧の杭」など、いろんな杭を打ち込めば、子どもが日常生活の中でそれらに関する情報を拾い上げ、人に聞いたり自分で調べたりしていく中で無理なく知識の幅を広げていくという考えだ。

全体的に当たり前のことが多かったが、星座かるたと学習漫画の話はなるほどなぁ、と思った。星座かるたは全く考えつかなかったから単純にいいなと思った程度だが、学習漫画は存在も知っていたし、その効果もある程度は分かっていたのに、今まで重要視していなかった。なので純粋になるほど、、、と思った。

確かに学習漫画は子どもの知識を広げるのに重宝するだろう。漫画だからと敬遠せずに便利なものは使うに限る。さすがに100冊200冊ってのはいかがなものかと思ったが、、、


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