zakky's report

ネタバレ上等ブログ

6TEEN


スポンサーリンク

 

直木賞受賞作『4TEEN』の続編。

16歳になったテツロー、ジュン、ナオト、ダイの仲良し4人組の青春を描く。新たな出会いに悲しい別れ、裏切りもあったり、、、それからテツローの童貞喪失ストーリーなんかもある。二年前よりも大人や社会を意識し、あの頃はただ漠然としていた不安が、より具体的に身近に迫ってる焦燥感のようなものが見事に描かれている。


前作『4TEEN』のレビュー 4TEEN - zakky's report (試験中)



6TEEN (新潮文庫)
石田 衣良
新潮社 (2012-06-27)
売り上げランキング: 107,139


(「BOOK」データベースより)
『4TEEN』続編ついに刊行!ぎこちない恋。初めての裏切り。そして、少しだけリアルさを増してきた未来…。超高層マンションを見上げる月島の路地で、ぼくたちはこの世界の仕組みを考える。ダイ、ジュン、ナオト、テツロー―永遠の青春小説。

4人の中で一番環境が変わったのはダイ。前作で知り合った子持ちのユウナと同棲し、早朝から昼は築地で働き、夕方からは定時制高校に通う。本人は高校卒業まではユウナを抱かないと一大決心をしていたが、ユウナの誘惑に負けてやってしまった模様。。。 ユウナの産んだ子を自分のこのように育てよう、責任を持って受け入れよう、というダイの優しさ、強さにユウナは惚れているようだ。

残りの3人も環境的変化は高校進学のみだが、内面的成長を遂げている。早老症ウェルナー症候群のナオトは他の3人よりも成長(というか老化)が早く進んでおり、白髪もより増え銀髪となっている。一番の秀才ジュンは都内有数の進学校に通いながらも勉強する目的に悩みを抱いている。そして主人公テツローはというと、一番変化が無いようで、実は内面の成長を一番感じさせる。この凸凹4人組をうまくまとめているのは紛れもなくテツローで、普通で特徴もあまりないように見えて一番物事を冷静に受け止め、いろいろなことを考えている。

■その他の登場人物
佐知ばあ、ミサオ・・・4人の行きつけのもんじゃ屋「ひまわり」を経営しているお婆ちゃんと離婚して戻ってきた娘。

マサアキ(ハンドルネーム=魔希)・・・テツローの高校のクラスメート。クラインフェルター症候群でXXY型の遺伝子(通常は男性XY型、女性がXX型)を持ち、成長に伴って男性にも女性にもなれる身体を持っている。自分自身の存在に悩み、テツローにその悩みを打ち明ける。

サリナ・・・テツローの高校のクラスメート。クラス内では暗く「D組の魔女」と呼ばれているが、実は人気ケータイ小説「空の十字架」の作者、燐架(りんか)。

島園綾香・・・ナオトが地下鉄ホームで見かけて一目惚れした女子高生。3人がナオトのために声をかけ、ナオトと交際することになるが、その後ジュンとも交際し始め、フタマタ状態に。黒髪の魔女。

トクさん・・・テツローが隅田川の堤防で出会ったホームレスの老人。大人になることに不安を抱くテツロー、ナオト、ジュンに色々な話をしてくれる。

小杉真帆・・・4人の中学の同級生で彼女のエログ(と言っても着衣モノ)がきっかけでテツローと交際が始まる。テツローの童貞喪失相手。

マーサ・・・月島区民プールで出会った超絶美少女。生死を分けるような大手術を乗り越えたことで、十七歳のうちに処女喪失を決心。その相手としてテツローを選ぶが、ラブホテルでテツローに諭されて未遂に。その結果、その後もいい友人関係が続くことに。

ユズル・・・4人の中学の同級生。周囲の空気を読まずに場を白けさせるのが特技。目立ちたがり屋で中学時代も目立つためにいろいろなことをやった。悪性リンパ腫に侵されながらも、持ち前の目立ちたがり精神で闘病記をテレビ局に売り込む。一世一代のテレビ撮影はテツローたちの協力で大成功。しかし、その代償として体調を崩し、そのままこの世を去る。