ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術

サラリーマンでも7000万円貯められるというタイトルが気になり読んでみた。

うーん、確かにリスクは少なそうだが、コレ実際どうなんだ? 本当にこれで7000万貯まるのか?

結果が出るのが何十年も先の話。なので外れても責任追求もないだろうし、書いたもん勝ちな気がしないでもない。

まぁ、積立て投資がどういったものなのかはよく分かるので読んで損はないと、、、思う。


(「BOOK」データベースより)
月に1度「引落とし」、年に1度「確認」するしくみを作るだけ。給与振込口座から掛金を自動的に引き落とし、しくみが投資信託を買い付けることで、投資にはほとんど時間をかけずにストレスなく投資が続けられるようになる画期的な投資手法。

日本人は農耕民族なのでリスクの高い運用よりも低リスクな積立て投資が向いているとのこと。さらにリスクが低そうな積立て貯蓄については、逆に物価上昇リスクが高いので長期的には積立て投資の方がリスクが低いらしい。他にも固定金利リスク、中途解約リスク、倒産リスクなどを考えると、やはり積立て投資がいいという話。うむ、なるほど。

老後資金について考えてみる。現在の老後の夫婦一組の生活費の平均が月額約24万円とのこと。そこに趣味などの余裕資金を考えると月額35万円が必要となる。年金受給額を月10万円とすると、(35-10)×12で年間300万円が必要となる。老後を65歳~90歳の25年間と想定すると7500万円という数字が出てくる。

ここまで想定に想定を重ねると数字の信憑性が微妙な気もして萎えてくるのだが、さらに書籍タイトルにあるようにいつの間にか目標額が7500万円から7000万円に減っていて、しかも月5万円だけでなく年2回ボーナス払い20万円が組み込まれたりしてるし、年利も5.5%運用とかってどうなの??? この辺はマンション販売会社並みのアバウトさだ。

リスクの大小関係はこんな感じらしい。リスクが高いほどリターンも高い。

 預金 < 日本債券ファンド < 海外債券ファンド < 日本株式ファンド < 海外株式ファンド(先進国) < 海外株式ファンド(新興国)

こうしたリスクとリターンの関係を理解した上で、ポートフォリオを組む。その中には安全資産である日本債券ファンドを必ず組み込み、さらに日本と海外、債券と株式の種別をうまく組み合わせる。そして各種別において平均を目指して運用されるインデックス型を選ぶことで、世界中の国や企業にまんべんなく投資ができる。即ち、全世界の成長への投資が実現できる。どっかの地域、どっかの種別では不況になるかもしれないが、地球全体規模で見れば緩やかに成長するはず、という考えだ。確かに一理ある。地球全体規模で目減りするんだったらどうしようもないもの。

運用結果によって資産の分散バランスが崩れてしまうので、年に1回はリ・バランスと言ってバランスを調整する。全世界の成長に投資するという考えから、常にバランスよく投資するのが大事だ。一部のファンドが好調だからといってそこに浮気をしないことが重要。常に投資を意識してる人ならいいかもしれないが、この本の前提は忙しいサラリーマンが投資を意識しないで貯めるということだからだ。

さて、先に書いたようにインデックス型のファンドに投資するわけだが、ただインデックス型ならいいという訳ではない。購入手数料がかからないノーロード型で信託報酬の低いインデックスファンドを選ぶのが重要とのこと。3つ以上の異なる資産でノーロードインデックスファンドを扱っていて、かつ給与振込口座からの引き落としが可能な証券会社は本書執筆時点ではマネックス、フィデリティ、ジョインベスト、カブドットコムの4社とのこと。

というわけで、個人的には積立て投資はやらないと思うが、前職で強制的に入らされ、60歳まで解約できない確定拠出年金があるので、その運用には参考にしてみようと思った。


最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則
カン・チュンド
ソーテック社
売り上げランキング: 32,497

超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
山崎 元
朝日新聞出版
売り上げランキング: 10,740