ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

ウォール・ストリート

「この2時間はあなたの資産になる」 そんなキャッチコピーのCMで惹かれた人も多いはず。かくいう自分もその一人。

そのために前作『ウォール街』をレンタルしてみたら、あれ?なんか別に見なくてもいっか!みたいな感じになってしまった。

結局見たけど、うーん、、、投資とかに疎い自分にはちょっと難しかった。資産にもならなかった。


前作『ウォール街』のレビュー ウォール街 - zakky's report


ウォール・ストリート [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2012-12-19)
売り上げランキング: 38,065


(「シネマトゥデイ」より)
2001年、8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。カリスマ投資家の面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。2008年、勤め先が経営破たんに追い込まれた電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であるゲッコーに近づき、ある提案を持ちかける。

主人公ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は大手ゼイベル社の腕利き証券マン。そしてその恋人ウィニー・ゲッコー(キャリー・マリガン)は、そうあのゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)の娘だ。Frozen truthという非営利のニュースサイトを運営している。

そのゴードンだが、前作のインサイダー取引などの罪により8年の懲役を終えて連邦刑務所から出所したばかり。出所時も誰一人、娘ですら迎えに来る者はおらず、かつての名声はなくなっていた。

ジェイコプの使命は環境保護エネルギー研究への投資マネーを集めること。理想論としか思えない研究だったがジェイコブは本気でこの研究を支持しており、彼の持ち前のプレゼン能力で多額の資金を投入していた。

そんな中、彼の所属するゼイベル社がピンチに陥る。ゼイベル社が多額の不良債権を抱えているという風説の流布によるものだった。一縷の望みだった関連企業や政府による救済の道も閉ざされ、社長のルイス・ゼイベル(フランク・ランジェラ)は自殺、ゼイベル社は破綻してしまう。

不思議だったのはそんな混乱の中でジェイコブは社長のルイスから145万ドルもの特別ボーナスを受け取っている。そしてその金を友人を通じて自社に投資し、ゼイベル社破綻により失っている。わざわざこのエピソードを盛り込んだ意図が分からなかった。

一方、出所したゴードンは文字通り裸一貫からのスタートで執筆活動や講演活動をしていた。そのゴードンの公演にジェイコブが出席し、ゴードンを極度に嫌っている恋人のウィニーは内緒でゴードンに近づく。

ジェイコブはゴードンからゼイベル社を陥れたのは何者かが空売りして噂をばら撒いて大儲けしたのだと話す。とどめを刺したのはC・S社のブレトン・ジェイムス(ジョシュ・ブローリン)で2000年のインターネットバブルについて調査すればいいと助言する。

調査の結果、ブレトンのバブル過剰投資によりC・S社の経営が一時傾き、その時にゼイベル社だけが支援を拒否したことが分かった。ジェイコブはすかさずC・S社ブレトンへの仕返しを実行に移す。それはゼイベル社でも話が持ち上がったことのある投資ネタで、赤道ギニアの油田が国有化するという噂を流し、ハイドラ・オフショア社の株価を暴落させること。C・S社はハイドラ・オフショアに多額の投資をしており、この風説の流布でC・S社はかなりの損失を被る。

だが巨大企業C・S社にとってその損失は大した問題にもならず、逆にブレトンはジェイコブの実行力を買い、自分の社に迎え入れる。これは内部からの裏切りパターンか?と思いきや、例の環境保護エネルギーへの投資話をふいにされ怒って退社、、、 えーっ???

そんな中、ゴードンが予想していた通りウォールストリートに暗雲が立ち込める。世界規模の株価大暴落による金融危機、市場の回復を待つか、それとも政府の介入が必要なのかというギリギリのラインだ。ジェイコブは自らが推し進めてきた環境保護エネルギーの研究を何とかしたいあまりゴードンに相談する。そこでゴードンから多額の金を引き出すチャンスを持ちかけられる。

ゴードンの話ではスイスにウィニー名義で隠していた1億ドルがあり、それをウィニーと2人で引き出してゲッコーに渡せと。ゲッコーはその金をマネーロンダリングして米国へ送金するからそれを環境保護エネルギーの研究に投資すればいいと。だが、まさかのというか予想通りのゲッコー裏切り!

ウィニーから「それがパパよ。言ったでしょ。警告したわ」と言われ、ジェイコブは彼女に隠れてゴードンに会っていたことを告白する。裏切られた思いのウィニーはジェイコブに別れを告げる。。。 お腹の赤ちゃんはどうすんの?(汗)

全てを失ったジェイコブはブレトンを陥れることに活路を見出す。この辺から行動が全く読めないw ブレトンのかつての悪行、個人口座で私腹を肥やし、風説の流布でゼイベル社を陥れたことなどをウィニーの運営するFrozen truthというサイトに掲載させる。

これが見事にハマった。身勝手なブレトンには誰も味方につかず、業界の大御所的な鳥の泣き声爺さん、ジュリー(イーライ・ウォラック)にも愛想をつかされる。そしてブレトンには司法の手が及ぶことになる。

そんな隙をついて英国で華々しい復活を遂げたのが1億ドル持ち逃げ野郎のゴードン。持ち逃げした1億を11億にしてやったぜと豪語する。実の娘は裏切ったゴードンだったが、孫には勝てないらしい。孫の存在を聞かされたゴードンは二人の元へやってきて、人間には許しが必要だととんでも発言。子は鎹じゃないけど、子どもが生まれてばらばらになっていた恋人や家族がひとつになったってのは理解できた。

結局、噂に始まり噂に終わる、噂に翻弄されて金が動く。富なんて本当は噂のような幻みたいなもんなんじゃないか? そう考えると世界って実は身がなくてスカスカなのかもしれない。ホリエモンが実業をやってない虚業で儲けてるみたいなことを言われてたが、結局こういう投資とかに疎い人からはそう見えちゃうってことなのかも。

あと驚いたのは前作の主人公、バド・フォックス(チャーリー・シーン)が登場したこと。どうやら彼も服役後に復活し、華々しい生活をしているようだった。



強欲起業家 (静山社文庫)
有森 隆
静山社
売り上げランキング: 417,158

強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)
神谷 秀樹
文藝春秋
売り上げランキング: 329,120

ニューヨーカーはどこまで強欲か (扶桑社新書)
ブロノフスキー村中智津子
扶桑社
売り上げランキング: 640,640

ウォール・ストリート 1&2ブルーレイ BOX (初回生産限定) [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2011-06-15)
売り上げランキング: 53,830