ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

人狼ゲーム

バトル・ロワイアル』『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『リアル鬼ごっこ』系の映画ってことはタイトルからすぐに分かる。デス・ゲームというジャンルらしい。

こういう映画の主演にアイドル系女優を当てるのはどうなんだろう、、、と思った。

ストーリーとかはそれほど悪くはないんだけど、なんかいろいろモヤモヤが残った感じ。(´・ω・`)


参考
インシテミル - zakky's report
リアル鬼ごっこ - zakky's report


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(シネマトゥデイより)
高校2年生の仁科愛梨(桜庭ななみ)は、帰り道で突然何者かに拉致され、気が付くと10人の男女が円形に横たわっていた。一同は不可解な状況に戸惑うが、村人と村人に化けた人狼に分かれ相手チームを全滅させる「人狼ゲーム」に強制的に参加させられることに。彼らはなぜここに集められたのか理由もわからぬまま、生死を懸けたゲームに巻き込まれていく。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0018275

唐突に始まるデス・ゲーム

冒頭で虫を苛めてる子供を諭してたら、突然轟音が鳴り響いて次の瞬間、どこか山奥の建物に閉じ込められていたという、よく分からん始まり方。ちなみにこの轟音は途中1回か2回鳴った気がするんだが、正体がよく分からんかった。つーか、この人狼ゲームをやっている犯人とか目的とかが一切説明ないまま終わりやがってちょっとイラッと来た。適当でもいいから説明しろよ。

そしてその建物には主人公を含めた男女10人の高校生が集められていて、例によってビデオが置いてある。なんでDVDじゃなくてビデオテープ式にしたんだろうか。テレビもブラウン管だったし。ツイッターとかLINEの描写があったのでそんな昔の設定ではないと思うんだが。

んで、ビデオの説明を全く信じず、忠告を無視して建物を出ようとした主人公の友人女子高生が速攻で死にます。それでみんなが気付くんだが、どうやら誘拐されて意識を失ってる間に首の中に糸状のものが仕込まれてて頚動脈を切られて死ぬらしい。この辺の仕組みがしっかりしてるのは良かった。ただ、犯人がリモート操作するにしても、どうやって建物内のすべての場所を隈なく隙なく監視してるのかが謎。


この手の映画で主人公を応援できないのはツライ

桜庭ななみ演じる主人公、仁科愛梨のキャラがとにかく癇に障るんだよね。もう見ていてイライラしっぱなし。何人か愛梨にキレてたけど、気持ちがすげー分かった。

こういうシチュエーションで協調性ないヤツってのは普通は暴力的なのが多いんだけど、この愛梨ってのは地味に目立たず協調性がないので単にめんどくさい奴だ。全員の命がかかってることを理解してるのかな? 人狼を決める投票でも、みんな自分の身を削って必死で投票してんのに、愛梨だけは自分に投票しちゃったり、、、 誰かが言ってたけどそれなら自殺してくれた方がと思ってしまう。

あとこれは愛梨のキャラではなく桜庭ななみの演技なんだけど声が聞き取りにくい。緊張感を醸し出してるつもりなのかもしれんが、低い声でボソボソって喋る感じで、ちょっと何言ってるか分かんない。主人公のセリフが一番聞き取りにくいって、、、(´・ω・`)


人狼ゲームの面白みがイマイチ分からなかった

人狼ゲームというのは、この映画オリジナルのものでなく、ヨーロッパ発祥のパーティゲーム。

こちらで簡単な説明が読めます。rocketnews24.com



この人狼ゲームって説明を読んだだけでは楽しさが分かりにくいんだけど実際にやると結構面白い。誰が嘘を言っているのか、会話や状況から推理していく心理戦で結構ハマる。

だが、この映画ではその人狼ゲームの醍醐味が伝わってないような気がした。人狼ゲームやったことない人にも伝わるような配慮がほしかった。一番残念なのは参加者10人(実質9人)が全員特徴なさ過ぎて区別がつかないこと。ゲームシステム楽しむ前に、登場人物覚えるのに必死になっちゃうパターン。

高校生しばりってだけで区別つけるの大変なんだから、せめてデブとかメガネとか坊主とかスキンヘッドとか金髪とかお嬢様キャラとか三つ編みとかエロいのとか、そういうキャラ立てが必要なんだよね。『ライアーゲーム』とかはその辺り配慮が素晴らしいと思った。

そんな中、自らをゲームのプロとか言って余裕こいてゲームシステムを説明してた文隆なんかは比較的キャラ立ちがよかったと思うんだが、初回の投票でいきなり死亡する。彼にはゲームシステムを説明するだけでなく、その面白さを伝えるところまで活躍してほしかった。

同じくキャラ立ちという意味では悪くなかった誠一郎も意外と早く死んだ。冒頭で主人公とツイッター交流とかあって、よく喋ったりするしキャラとしては成立してたんだけどね。


残り5人からは悪くなかった。

つーわけで、いろいろ残念なところが多かったんだけど、終わりよければって思うじゃん。残念ながら終わりも残念でした。。。(´・ω・`)

最後に犯人の正体や目的とかが分かるのかと思ってたらまさかの後半戦開始宣言。生き残った二人以上にこっちがガッカリしたわ。

終盤に分かることなんだが、どうやら村人で生き残ったら次は人狼になって後半戦戦う感じらしい。村人3人以上が生き残ったらどうなるのか分からんが。

あ、ただし残り5人(真理絵、毅、友宏、愛梨、このみ)からはやっと人物区別がはっきりしてきたし、少し論理的な展開とかもあって分かりやすかった。それと人狼の2人が死ぬ経緯とかも意外性があってよかったっす。


続編

続編もすでにDVD化されてるんだけど、ん? 今回生き残った桜庭ななみや竹富聖花が出てないんですね。(´・ω・`)

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予告編見る限りではキャラ区別もつけやすそうだし、いろいろ改善されてそうなので気になるところ。時間があれば見てみたい。




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