本屋で見かけて即買いしてしまった。
花くまゆうさく先生のメカアフロに魅せられたのかもwww
人生をドラクエに見立てて楽しんじゃおうという画期的な発想の転換の啓蒙。
全て賛同ってワケじゃないけど、大半の方向性についてなるほどな、と思った。
ワニブックス
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ゲームの三要素を投入すればドラクエ化する
本書では人生をドラクエ化することで、ゲームのように楽しんじゃおう、という考えの啓蒙書だ。
まぁ、ベースとしてドラクエを楽しんだ人にしか共感が得られないと思うが、少なくとも俺は共感した。
ドラクエはマジで楽しかったからね。めっちゃ強い敵にボコられても、複雑なクエストに難儀しても、ロンダルキアの洞窟で心が折れそうになっても、、、あれ? 本当に楽しかったのか? (;´・ω・)
いや、楽しかったはず。ちょっとロンダルキアを思い出して萎えたけど、それもいい思い出だw
では、どうやって人生をドラクエ化するのかというと、ゲームの三要素である目的・ルール・敵を人生に投入するのだ。
これで人生はドラクエのように楽しめるというのが、著者の考えだ。
というわけで、三要素についてざっくりまとめてみた。
目的
人生のドラクエ化は、ワクワクするような目的を自分で設定することから始まる。身体がうずくような、欲望むき出しの目的を設定することで人生のドラクエ化がスタートする。
まぁ、そんな簡単に楽しいゲームに仕上がるワケではないが、本書ではやってみてつまらなかったら目的変更を推奨している。
クソゲーを無理してやるなってことだろう。クソゲー愛好家ならそのままいいかもしれんが、人生がクソゲーってのは辛すぎるwww
敵
続いて敵のセッティング。
ドラクエだといきなり強い敵は出てこない。まずはスライムから始めて徐々に強い敵が現れ、最後にラスボスが出てくる。
人生のドラクエにもこの絶妙な敵の配置が必要だと言っている。大きな目標(ラスボス)に向けて、最初はザコキャラのような敵を倒しながら経験値を稼ぎ、小ボス級、中ボス級を倒して最後にラスボスに挑むといった感じで、適切な強さの敵を適切に配置することが重要。
確かに敵の強さのバランスが崩れたゲームってのはクソゲーそのものだよね。
でもこれってタスク管理そのものなんだよなー、と思った。
大きな目標に向けて、タスクを複数に分けて、さらに小さなタスクに分けて、一つ一つクリアしていくってのは普通にやってるよね。人生のドラクエ化も一見ふざけたような話だけど、理に適ってるところが多い。
ルール
本物のドラクエと人生のドラクエ、両者には決定的な違いがあって、それがゲームのルールだ。
本物のドラクエのルールはゲームデザイナー堀井雄二氏が決定したもので、ゲームの目的や入力可能なコマンドの種類、コンティニューによるやり直しが可能、勝負に勝った時だけ経験値が増えるといったルールが予め設定されていて変更できない。
一方、人生ドラクエはリセットしてやり直すことはできないが、ゲームの目的は変更できるし、コマンドも無数にある。勝っても負けても途中で逃げても経験値が増えるといったルールも本物のドラクエとは違うところだ。
この経験値システムは実は重要で、負けても逃げても経験値が増えるんだったら、何度でもやった方がいいはずだ。だが、多くの人は負けるのを恐れて戦うことを避けてしまう。その結果、経験値が増えない。これが普通の人と成功者の差なんだと。成功者の多くはこの経験値システムを理解していて、何度でも挑戦しているという。著者は生命の危険がない限り、何度でも挑戦すればいいと言っている。
本書では、サイエンスプロデューサー米村でんじろう氏、作家の鈴木光司氏、ケンタッキー・フライド・チキン創業者のカーネル・サンダース氏、ブックオフや「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」等の創業者である坂本孝氏といった数々の成功者を例に挙げて、どんなふうにドラクエ化して成功したのかを紹介していて参考になった。
というわけで、この本丸ごとをいきなり実行するのは結構大変だけど、要所要所のエッセンスを取り入れるだけでも、かなり有効なんじゃないかと思った。
▼似たような本は他にも出ています。
ダイヤモンド社
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