いやー、落としどころが全くつかめない映画でした。
ダメ人間のまま終わるのか、いやいやそれはないだろー、と思わせながら、基本はダメ人間のまま終わった感じｗ
まぁ、ハッピーエンドと一応は言えるのかな。。。
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（シネマトゥデイより）
子持ちで離婚歴がある42歳、大黒シズオ（堤真一）。ある日、彼は「本当の自分を探す」と何も考えずに会社を辞めてしまう。だが、ゲームばかりの毎日を送り、同居する父親の志郎（石橋蓮司）から怒鳴られてばかり。そんな中、本屋で立ち読みをしていたシズオは漫画家になろうと決意し、志郎と娘の鈴子（橋本愛）に熱く夢を語る。しかし、出版社に原稿も持ち込むも不採用。さらに、生計を立てようとファストフード店でバイトするが、ミスを繰り返し、さらにはバイト仲間から店長というあだ名を付けられてしまう。
ダメ人間
堤真一演じる主人公の大黒シズオ。高校生になる娘、鈴子（橋本愛）と父親（石橋蓮司）と3人で暮らしていたが、ある日突然勢いで会社を辞めてニートになる。
この歳で家族抱えているのにニートになるとか、ある意味行動力は半端ないと思うが、その後の行動力はまるでなし。
自分探しを言い訳に、何をするでもなく中年ニートを謳歌。今どき若い人でも自分探しとか言わないからなぁｗ
そんなある日、シズオはまたも突然、漫画家を目指すことを決意。しかし漫画家を目指すと宣言はしたものの、今度は書きたいものが見つからないとか、、、
こんな感じで世間一般的には人生詰んでるはずなのに、妙に悲壮感がないところが何とも言えない。この行き当たりばったり感がとてもいい。
娘との距離感
そんな詰み状態の父を持つ鈴子がこれがまた妙に落ち着いている。こんなダメ親父のシズオを見る眼差しはどこか距離を感じる。決して嫌ってるわけでもなく、かといって好きでももちろんないし、なんか母親のような感じの雰囲気だ。
ある日のこと、シズオは「俺がもしデビューしたら、どうする？」と鈴子に聞いた。聞くなよそんなこと、と思ったがｗ
それに対して鈴子は「分かんない。分かんないから、デビューしてみて」と静かな反応。なんだそりゃ、と思ったが、滅多なことでは自分の希望を言わない娘からの要望に火がついたのか、シズオがとうとう動き出す！
と思ったが、やっぱりダメｗ
ここで上昇気流に乗らないでどうするの？ ってくらい落としどころが見えない映画だった。
運だより
上昇の気配が全くやってこないシズオ。今度は運を頼りにする。これまでの自分は運がなかっただけだと言い聞かせ、占い師に運気を上げるペンネームを作ってもらおうとする。
占い師、佐藤二朗ｗｗｗ この時点でめっちゃインチキ占い師やんけｗ
実際インチキ占いでその場で目に入った「中村薬局」と「パーソナル不動産」の看板から適当につけたペンネームは「中村パーソン」
ところがこのペンネームで運気が上がったのか、これまでボツ続きだった原稿が通って新人賞応募にこぎつける。しかも一応佳作を受賞！
最後はなんかいい感じに
シズオの破天荒ぶりは友人の宮田（生瀬勝久）にまで伝播していく。これまで堅実一筋だったサラリーマン宮田がまさかの退職＆パン屋開業。しかしこれが功を奏したのか別れた妻子が戻ってくる。理由は宮田がシズオのようになってしまうのではという息子の心配からというのがなんとも言えないが。。。
一方のシズオはうまくいきそうだった漫画は実は全然ダメで、担当編集者（濱田岳）の退職から一気にデビューが遠のく。そもそもデビューに全然近寄ってなかったっぽいｗ 落胆のあまり立ち寄った風俗でまさかの娘との遭遇ｗ つーか現役高校生でしかも橋本愛みたいな風俗嬢がいたらそれだけで大変な話だな。
落ちるところまで落ちた感があったシズオだが、なんか娘ともすぐに和解というか打ち解けていい感じで終わりやがった。つーか、風俗騒動でこれまでの妙な距離感が消えてちゃんとした親子の距離感になった気がする。それもどうかと思うが、、、
そうそう、宮田のパン屋物件探しのシーンでは山田孝之とムロツヨシの演技がもう『勇者ヨシヒコ
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