アカデミー賞助演女優賞ジェニファー・ハドソンの歌声を聴きに映画館まで足を運んだ。が、正直ちょっと期待外れ感が強い。。。あちこちで評判になってたから、期待度が高すぎたのかも。
確かに彼女の歌唱力も素晴らしかったし、映画館もTHX認定劇場となってるシアターだったし、それなりに感動もした。ということで何も問題ないはずなんだけど、あれ?なんだろ?んー。。。という感じ。もっとこう鳥肌チックな感動を期待してた。
(「eiga.com 新作映画評」より)
81年暮れにニューヨーク・ブロードウェイで産声をあげた大ヒットミュージカルをオスカー受賞作「シカゴ」(02)の脚本家ビル・コンドンが映画化。60~70年代のモータウンサウンド隆盛期を背景に、3人の女性シンガーたちのサクセスストーリーとその後の人生が描かれる。主演はオスカー俳優ジェイミー・フォックス、ビヨンセ、エディ・マーフィ。第79回アカデミー賞最多の6部門8ノミネート。
まぁ、この映画のモデルになってるのが、60年代に一斉を風靡したシュープリームスってことで、生まれる前の話ってのがネックだったかな~。シュープリームスも名前しか知らないからな。。。それも米米クラブのシュープリームシュと名前が似てるから知ってたようなものだし。。。(あのシュープリームシュはやっぱりシュープリームスを意識したユニットだったのかな?)
で、そのシュープリームスの中心的存在だったダイアナ・ロスをモデルとしたディーナ役には、あのビヨンセが扮していたが、彼女はすっごいキレイだった。前半はジェニファー・ハドソン扮するエフィに完全に隠されてしまっていたが、後半はだんだん話の中心に。でも、目立つようになってからは化粧がケバくなってしまってちょっと残念。目立たなかった前半の方は、キレイさだけでなくカワイさも光っていた。もう少し見たかったな。。。
肝心のストーリーの方は、ミュージカル映画ってことを差し引いても物足りなさを感じた。とにかく展開が単調すぎて簡単に先が読めてしまったし、ミュージカル映画なのにテンポがイマイチだった。
ジェイミー・フォックス扮する成功者カーティス。彼はザ・ドリームズを率いてショービズ界で大成功を収めるんだけど、成功するためにいろんな人を利用し、そして使えなくなったら捨てるという冷徹な男。まぁ、黒人差別の時代に全米ショービズ界で成功するのは並大抵のことではないし、そのためにはそういった冷徹さや汚さも必須だったはず。だが、もう少しその辺の苦悩を演じて欲しかったな、と感じた。
とまぁ、散々な書き様なんだけど、最後は何となくハッピーエンドだしエンドロールも良かった。