ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

パッチ・アダムス

 

価格
“笑い”に秘められた“癒し”の力
病める人々のために、笑いをヒーリングに取り入れて、心の医者を目指した医師ハンター・アダムスの実話の物語です。顔が微笑みに和らぐその一瞬を見るために、パッチ・アダムスはピエロの様におどけ、ジョークを連...
あまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成

 

正直これほどの名作だとは思ってなかったので素直に驚いた。医療に”笑い”を持ち込んだ先進的医師パッチ・アダムスの実話に基づくストーリー。笑いと涙とシリアスとが絶妙なバランス。

(「Oricon」データベースより)

患者の治療に「笑い」を持ち込んだ医師“パッチ・アダムス”の姿を描いた、実話をもとにしたヒューマン・ドラマ。ロビン・ウイリアムズ主演。

 

 

 

まず冒頭、主人公ハンター・アダムス(まだ”パッチ”ではない)が精神病院の患者として出てきて、あれ?医者の話じゃなかったっけ?患者の話だったっけ?なんて思いながら観ていた。

なるほど、彼にもいろいろあって精神的に病んでいて、精神病院に自ら入院したらしい。そこで、精神的に病んでいる患者たちと接したことで、悩める患者を喜ばせて治療する医師を目指すようになったという経緯。それまで何をやっていた人なのか分からんが、思い立ったからと言って医師になれるものでもないだろう。。。と思ったりした。

ちなみに”パッチ”というあだ名は、この病院の天才病(天才もある域を超えると病気になる?)患者で、有名な大富豪アーサー・メンデルソンからつけてもらっている。”パッチ”はキズを治すという意味。ソフトとかのパッチを当てるとかも同じパッチかな。

さて、思い立って医大に入ったわけだが、これが驚くことに成績優秀。何か勉強とかしてる雰囲気じゃないんだけど、学年トップクラスの成績を収めている。しかし、最初の2年間は臨床学習に携われず、ひたすら知識を詰め込む方式に嫌気を指し、独断で臨床学習の場となる病院に入り込む。これが医大の学部長(かなり嫌なヤツ)の逆鱗に触れることに。

そんなことはお構いなしのパッチは、医大の同級生トルーマン、カリンを誘い、大自然の中に無料診療所を作る計画を立てた。難しいと思っていた一大イベントを成功させ、微妙な距離感だったカリンとも晴れて恋人同士になり、これからという矢先に悲劇が。。。この無料診療所に通っていた自傷癖患者ラリーが、往診に訪れたカリンを殺して自殺した。これはひどい。。。

カリンの死で自責の念にとらわれたパッチは無料診療所計画を諦めることに。常に前向きに人を信じ、人を助けてきたパッチだったが、この無常さに耐え切れず、医学の道も諦めようとしてしまう。そしてついには、崖から飛び降りる勢いだったパッチの前に1匹のキレイな蝶が。。。(ここ号泣)

この蝶、ちょっと分かりにくい。カリンと愛を確かめ合った時に、カリンが小さい頃から父親?の虐待で苦しんでいて、蝶になって飛びたいという願望があったことをパッチに告白している。そこからこのキレイな蝶はカリンの生まれ変わりって感じなのかと。ここは、もう少し分かりやすくしてほしかった。かといって、蝶が飛び立った大空にカリンの顔が薄っすら出てきてもアレだしな。

さてさて、そんなこんなで蝶に救われたパッチだが、最後にまたあの学部長の魔の手が。。。素行不良を理由に査問委員会にかけられてしまうんだが、ここでもパッチは自分の考えをきっちり説明し、医師会にもその正当性を認めてもらえる。しかも学部長には医師会からちょっとした皮肉交じりのコメントまで出てきてパッチの完全勝利に。

こうして無事に医大を卒業したパッチは、12年間医療活動をした後、1998年の情報では、新たな無料診療所計画を推進中らしい。今は出来ているのかな???