★★★☆☆
前作(レビューは
こちら)であまりのグロさに観たのを後悔したのに、結局また観てしまった。
第1作で感じた驚きを期待しているからだと思う。でも、あの第1作を超えることは少なくともソウシリーズには無理なんだろう。
(「Oricon」データベースより)
シリーズ最大規模での公開&最高オープニング成績を記録した、ソリッド・シチュエーション・スリラー第4弾!ジグソウ最後のゲーム現場でパズルを解こうとするホフマン刑事。ケリー刑事殺害のニュースを聞いたFBIから2人の捜査官も駆けつける。しかしその頃、ジグソウに関わり唯一生き残っていたSWATのリッグ刑事が、新たなゲームに強制参加させられ…。日米で上映を禁じられたオリジナル・バージョンを収録。R-15。
前作でジグソウことジョン・クレイマー(
トビン・ベル)が弟子のアマンダと共に死亡し、4作目ということもあり、新たな3部作として新たなジグソウが出てくるのかと思いきや、まだまだジョンの巧妙な罠は残されていた。恐るべし。
まず最初に前作で死亡したジョンの検死解剖が行われる。これ細かく描写しすぎです。目を逸らしました。。。(泣) で、何か胃袋から出てきました。。。実はこれ、ジョンの指示音声が入ったマイクロテープ。ここからまた新たな殺人ゲームが始まります。
そういえば冒頭で出てきた殺人ゲームシーンが結構斬新だった。中央の怪しげな装置に鎖でつながれている二人の男。一方は目を塞がれており、周囲を見ることはできない。そしてもう一方はというと、こちらは口を塞がれており、喋ることができない。見えない方は誰かがいることを察知して必死に説明を求めるが、もう一方は喋ることができないから大変。見えない方の恐怖は尋常じゃないだろう。結局殺し合いになってしまった。
で、今回、ジグソウの術中に陥るのはSWAT隊長のリッグだ。仲間のケリーを惨殺され、怒り心頭だったリッグの元に挑戦状が。90分以内にゲームをクリアしないと2人の刑事、エリックとホフマンの命がないという。
早速、ジグソウの音声指示に従って動き回るリッグ。行く先々でジグソウの殺人ゲーム対象に仕立て上げられた人が死んでいく。FBIのストラム捜査官、ペレーズ捜査官がリッグを追って、その凄惨な現場にたどり着くといった流れ。一つ目の殺人ゲーム、女の人の髪の毛が装置にギリギリと巻かれていくシーンはちょっとキツかった。。。
何とか90分ギリギリで同僚の待つゴールにたどり着いたリッグ。ここで最悪の罠が。。。結果的にリッグの判断ミスでエリックは死んでしまう。驚きだったのはこの殺人ゲームの実行者が実は冒頭の殺人ゲームの生き残りだったこと。さらに驚いたのは、この実行者に指示を与えていた主犯格が実はエリック刑事と一緒に死の危機にさらされていたホフマン刑事だったこと。ホフマン刑事は、ジョンの死体の胃袋から出てきたテープを聴いてしまい、ジグソウの術中にハマってしまった不幸な男だったのだ。
というわけで、トリック的には第1作にも似ていて、なるほど〜、と納得する部分も。まぁ、今作の一番の目玉は、何と言っても、あの無茶苦茶おせっかいでサディスティックな殺人鬼、ジグソウの誕生秘話でしょう。ジョンの元妻ジルがいろいろと証言したところによると、ジョンとの間に授かった子どもを薬物常習者の身勝手な行動で流産し、さらに自身への癌宣告。こういった一連の不幸が重なり、命の大切さを知らしめる殺人鬼ジグソウが生まれたという。余計なお世話だ、全く。。。
で、謎は深まるばかりで生死不明な人は多分続編で惨殺されちゃうんでしょう。(泣)
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ソウ4@映画生活