★★★☆☆
原作が微妙になじめなかったのに何故か見てしまった。(原作レビューは
こちら)
全体を通して原作に忠実過ぎて何かつまらんという印象。映画ならではの表現の仕方、アイデアとかはなかったのかな。後日談エピソードとか欲しかったなぁ。逆に原作を読んでない人には背景やキャラ設定、おまじないの意味とかが分かりにくかったんじゃないかな。どちらをターゲットにしてるのか分からんが、どっちからもダメ出しが出そうな感じ。
あ、
多部未華子は相変わらずいい演技するなぁ、と思った。表情というか雰囲気で演技できるタイプだ。今作のようなちょっと複雑な設定の役もしっかりこなしている。
(「Oricon」データベースより)
全校生徒1000人で、24時間かけて80キロを歩く伝統行事「歩行祭」。今年で最後の歩行祭を迎える貴子は、この特別な日に一度も話した事のないクラスメイト・融に話しかけるという賭けをしていた。そんな簡単なことができない、親友にも言えない秘密が2人にはあった。秘密の賭けを胸に秘め、彼女の最後の歩行祭が始まる…。第2回本屋大賞を受賞した恩田陸の小説を映画化!多部未華子、石田卓也ほか出演。
とにかく歩行祭一色。歩行祭当日の登校から始まり、歩行祭ゴールと同時に映画が終わる。その途中でいろんな回想シーンが挟み込まれている感じ。道路わきの歩道や田んぼのあぜ道など、とにかく延々と歩き続ける。
途中くだらないシーンも多く、この辺カットして後日談エピソードを入れてくれた方がよかった。夜中に急に元気になる高見とか、重要なサブキャラの演技がひどすぎる。演技が悪いんじゃなく、演出が悪いんだと思うけど。。。あ、マドンナ内堀亮子はウザさ感がいい感じで出ていてよかったかな。
それでも、グッとくるシーンも確かにあった。貴子(
多部未華子)が「誕生日おめでとう」と思い切って話しかけ、融(
石田卓也)が照れながらも「ありがとう」と応えたシーン。やっぱりこの二人が絡むところはグッとくるなぁ。
最後に杏奈(
加藤ローサ)が1年前にかけたという”おまじない”の意味が発覚するのだが、原作を読んでいない人には少し分かりにくかったかも。それが残念。それから「青春するぞ」なんて言っちゃう高校生もいないだろ。。。端から見れば確かに青春なんだけどね。
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夜のピクニック@映画生活