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ほぼ日手帳公式ガイドブック あなたといっしょに、手帳が育つ。

今年からほぼ日手帳を使うことにしたので、とりあえず大幅リニューアルが刊行された2009年版のガイドブックを読んでみた。

多くの有名人や一般の人によるほぼ日手帳の使い方が紹介されていて、まぁ、他人の手帳の使い方を見るのも面白いが、あまり参考にならないというのが正直な感想。職業や考え方、趣味などが違うのだから当たり前か。自由度の高いほぼ日手帳だからなおさらだろう。



Amazon.co.jp「内容紹介」より)
「25万人が使う手帳は、可能性のかたまりだ。」
2001年、「ほぼ日手帳2002」発売開始以来、愛用者が年々増加、2008年版は25万部を達成し、ますます人気の、ほぼ日手帳。2009年版は、アートディレクター佐藤卓さんが手帳&カバーのデザインをブラッシュアップ! この公式本では、より洗練されて、使いやすく、楽しめる、2009年版を徹底解説しています。将棋の羽生名人、アーティストの平原綾香さんなどの著名人から一般の方まで、47人のユーザーの、多種多様な使い方も読み応えたっぷりです。ユーザーの声で作られてきたほぼ日手帳が、ますます広がり、ますます自由な楽しみを生んでいる今が、この1冊に詰まっています。

この本が対象としているほぼ日手帳2009年版は大幅なリニューアルが入ったらしい。まずそのリニューアルを担当したデザイナーによるリニューアル部分の説明から始まる。

本当に細かいことだけど、なるほどと思わされる変更点も多かった。例えば、破線方眼用紙の格子が交点でキレイに交わっていることなんかは、意識しなきゃ絶対気づかない部分。でもそんな些細なことにもこだわるのがプロなんだろう。ちなみに破線と点線の違いもこの説明で初めて知った。 破線----- 点線・・・・・

それから☆チェック枠のアイディアも画期的だ。☆を★にするのに5本の頂点部分まで細かく塗らなくても、真ん中を塗ればOKなようにしている。本にも書いてあったが、ちょっとした特許級だ。

というわけでリニューアル説明はなるほど、と思わされたが、その後に続く有名人によるほぼ日手帳の使い方説明、というかインタビューは普通に読んで終わってしまった。

印象に残ってるのは棋士・羽生善治氏のところ。といってもほぼ日手帳の使い方に関する話ではなく、将棋の話。彼は棋譜を歌のように覚えているという。最初を思い出せれば歌やメロディーを思い出せるように、棋譜も最初の部分を思い出せると全体が思い出せるらしい。そして棋譜にも歌と同様にサビがあるのだという。やはり棋士というのは常人とは頭の中が違うんだなぁ、と思った。

あとフラワーカンパニーズのボーカル鈴木章介氏の話も印象に残った。自分のほぼ日手帳を見せるのと全裸になるのなら全裸になるのが楽だという。そこまでほぼ日手帳を使いこなせたらいいな、と思う反面、怖いなぁとも思った。

それから一般の人の使い方で、年間インデックスに体重・体脂肪の折れ線グラフを書いてるのが紹介されていたが、あれはナイスアイディア。体重・体脂肪に限らず日々の変化点をグラフ化するだけでなく、後で俯瞰できるという優れもの。

特定の人による使い方紹介ではないが、「実録・これぞ男のほぼ日手帳」も面白かった。「あなたといっしょに、手帳が育つ。」って言われるとちょっと身構えてしまう部分があったが、これを読むと何だテキトーでいいじゃん、って思えた。感じがかけなくてそれっぽく書くとか、アンダーラインを無意味に引くとか、あとは随所に謎の数字があったり、時には本人すら分からないメモなど、とにかくありがちは「The男」的な手帳例が楽しめた。

内容量に比べて参考になる箇所は少なかったが、一応、読んでおいて損はなかったと思う。