前から興味があった和田秀樹氏の受験関連本。やっと手にしてみた。ちょっと自分には向いてなかったかと。
大学受験や社会人になることまで見据えた、人生の成功に向けた内容になっており、通常の中学受験本とは一線を画している。中学受験も長い人生の最初の関門であり、ここで失敗してもリカバリー可能という内容なので、ある意味では中学受験をターゲットにしている親は安心感が得られるかもしれない。
しかし、基本的に目指すのは東大、そして一流企業の高給取りという内容なので、その辺についていけない人にはオススメできない。この本についていくには、極端な話、東大以外は大学じゃない!くらいの勢いが必要かも。。。
(Amazon.co.jp「内容紹介」より)
世のパパたちのなかに、子供の受験に関心を持つ人が増えている。
熱心な「受験パパ」たちは、受験情報を集め、さまざまな受験書を読みこなす。
そして、どのように子供を指導したらいいかを考え、受験を戦っている。
その過程は、パパとして、とてもやりがいがあり、また子供と触れ合う楽しい時間になっているかもしれない。しかし、そうは言っても、世の中のパパはみな忙しい。朝から晩まで働いていて、子供に勉強を教えている時間などほとんどないだろう。そうした状況のなかで、子供の受験にどうかかわっていけばいいのか。
「受験に強い子のパパ」のすべきことは、必ずしも自分で勉強を教えることではない――と著者は強調する。本書において著者は、「パパは、平日の昼間は子供とかかわることはできない」ということを前提に、「受験に強い子のパパ」になるための情報や究極ノウハウを、豊富に盛り込んでいる。
「受験の神様」が受験生のパパに贈る指南書。
前半は可もなく不可もなく、時折なるほどと思うところもあるが、全体的には「ふーん、で?」って感じだった。まぁ、中学入学直前の春休みの重要性について触れていたところは、今までこういった話は聞いたことがなかったので、ちょっと新鮮だった。
食卓で子どもに話すネタ、受験や勉強につながるネタなんかをメモしておくとかってのは、ちょっと参考になったか。
後半も基本的にはあまり変わらないんだけど、ちょっと高学歴偏重というか東大という文字がやたら出てくるようになった気がする。著者自身も東大出身で、どうやら東大最強!って考えなので、この辺から急に読むのが苦痛になってきた。
それから芸能関連を軽んじているところがあり、東大出身の芸能人についてはよく言って、一般の芸能人については悪く言うといった感じで、かなり偏った考え方。子どもとも社会や時事に関することは積極的に会話して、芸能関係については話題には反応しないだとか、そんなんじゃ子どもが学校で仲間外れになっちゃうのでは?と思った。もっとも著者にしてみればそんな低脳な子どもコミュニティは扶養なんだろうけど。
「結果」を褒めて「態度」を叱るといった話など、たまにさらっといいことも書いてあったりする。確かにテストで悪い点数を取ってしまった子どもが一番つらいはずで、そこをさらに結果について追いつめるのはまずいと思った。
全体的にそんな調子で、ちょっと薄っぺらい印象。この著者はかなりの本を出しているが、こういう本ばかりなのかな?と思った。まぁ、たまーに心理学的に参考になる部分もあったけど。。。
ごま書房新社
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