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1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方

最近意識し始めたセルフブランディング、パーソナルブランディングの一環として、個人名刺を考えており、参考になりそうということで手に取った本。

さすが名刺アドバイザーを自称するだけあって、名刺に関するいろいろなアイディアやうんちくが登場。ただ、タイトルのつけ方が下品かな、、、と。この辺は情報商材を扱うインフォトップの出版会社らしいとも言える。

ちなみにこの本はかなり品薄らしく、amazon、bk1楽天ブックス等の主要ネット書店には在庫がなく、発行元のインフォトップ出版のサイトから注文。送料無料で2日後に届いた。amazonマーケットプレイスでは品薄を理由に定価の何倍もの価格で出品されていたが、インフォトップ出版から仕入れてamazonマーケットプレイスで売れば儲けられそうだ。まぁ、手間の割りに儲けが少なそうだが。。。

1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方
高木 芳紀
インフォトップ出版
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(オンライン書店ビーケーワンより)
その場の会話を盛り上がらせたり、自分を強く印象付けたりできる名刺作成の考え方、ポイントを挙げた上で、相手を反応させるためのアイデアを紹介。相手の名刺フォルダの中で検索されやすくする方法、マナーなども公開する。

名刺に意味を持たせるという発想は確かになかった。サラリーマンである自分にとって、名刺は名刺であって、それ以上でもそれ以下でもない、他に何か意味なんてない、、、そんなものだった。セルフブランディングを意識し始め、個人名刺を検討するに至っても、その考えは変わらず。。。 じゃあ何のために個人名刺なんて作るの?って話だが、個人名刺を持ってると何となくセルフブランディング気分に浸れそう、、、とかそんな程度の考え。甘すぎ。

で、全て読み終わって思ったのは、やはり普通のサラリーマンが個人名刺を持つのはハードルが高そうってこと。そういった部分までケアしてくれたらよかったのだが、残念ながらそこまでは踏み込んでいなかった。企業名刺と個人名刺を重ねて出そう、ってだけで済まされており非常に残念。

まぁ、名刺に意味を持たせて、その名刺で何を実現したいのかを考えている人にとってはそんな細かいことは関係ないんだろうけど。そういうところをウジウジ気にしているってことは、自分にはまだ個人名刺を持つ資格はないのかなぁ、と思ったり。。。

まぁ、個人名刺を持つ持たないはひとまず置いといて、名刺の豊富なアイディアだけでも読んだ価値はあったかと。アイディアは著者自身のものだけでなく、著者が過去に受け取った名刺からも紹介されており、中には思わず唸ってしまうようなアイディアも。でも全体的には奇をてらったものが多く、実践するにはちょっと難しいものが多い気がした。

まぁ、アイディア以外にも名刺にまつわるコラムやマナー説明などが充実しており、名刺を見る目が変わったという点からも読んでよかったと思う。名刺は自分の分身なので、高級すぎても安っぽすぎてもダメ。特に立派な人が安っぽい名刺を使うのはもったいないというコラムには納得。あと金谷ホテルの名刺写真集の話が紹介されていたが、名刺とは関係なさそうなホテルでの名刺活用事例で目から鱗だった。


■名刺アドバイザー高木芳紀氏が名刺作成時実行する基本ポイント「タカギメソッド」
1.顔写真を入れること。
2.目的遂行のためのキャッチコピー要素を入れること。
3.裏面を有効利用すること。


■参考になったアイディア
自分の性質をマークで表示するピクト名刺というアイディア。ケータイの絵文字、街中で見かける標識のようなもので、「お酒飲みます」とか「カラオケが好き」とか、わざわざ名刺には書かないようなこともマーク化することでスマートに載せる。これは実践ハードルも高くなく、なかなか面白いと思った。

裏を見てもらうためのアイディアとして、「裏は絶対に見ないでください!」と。これは面白い。見るなといわれたら見たくなるのが人情だからね。

約6倍の面積に広がる折りたたみ式の名刺というのもあった。自分で使うかは微妙だが、ちょっと見てみたい。そんなスペースが広いとすでに名刺に枠を超えているような気がするが。。。


■名刺マナー
謝意を示す時は名刺の右上部分を大胆にカットする。身を切ってお詫びする、という意味なのだとか。また、訪問相手が不在だった場合に自分の名刺を置いてくることがあるが、その時は上辺の片方の端(本の例では左上端だった)を少し折って置いてくる。その際、ひと言添えると満点だとか。私はこの通り至らないものですが、と謙った意味合いのアクションが、現在は不在時のマナーに定着したのだとか。