噂のモーガン夫妻

ヒュー・グラントはやっぱイイ！　『トゥー・ウィークス・ノーティス』以来の大ファンなんだが、毎回似たようなオトボケキャラなのになぜか飽きない。

一方のサラ・ジェシカ・パーカーも今は『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズで有名なんだけど、それよりずっと前に『L.A.ストーリー』という映画の脇役で見たことがあって、個人的には、え？　あの時の可愛らしい女優さんがこんな大人に？　そりゃ俺もオッサンになるワケだ…　って感じ。

この二人が組むってだけで、自分にとっては特別な映画だ。

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（「シネマトゥデイ」より）
場所はニューヨーク。不動産のトップ・セールス・ウーマンのメリル（サラ・ジェシカ・パーカー）と、敏腕弁護士のポール（ヒュー・グラント）は誰もがうらやむ超セレブ夫妻。だが、ある日夫の浮気が発覚し、妻の気持ちは急速に冷めていく。ポールは何とかメリルのご機嫌をとろうとするが、ある晩ディナーの帰りに二人は殺人現場に遭遇してしまうのだった。

弁護士のポール（ヒュー・グラント）と不動産会社社長のメリル（サラ・ジェシカ・パーカー）のモーガン夫妻。とっても有名なセレブ夫妻なのだが、別にそれだけで”噂の”モーガン夫妻ってワケではなさそうだ。

実はこの夫婦、ただ今別居の真っ最中。理由はポールの浮気。ポールは何とかメリルと仲直りしようと、留守電に言い訳したり、彼女の講演会場に現れたり。。。

お互いの秘書同士に調整させて、何とか久しぶりのデートにこぎつけるが、その途中で殺人現場に遭遇してしまう。犯人に顔を知られてしまった、証人保護プログラムが適用されてしまい、二人は誰にも何も告げずにワイオミング州のレイという田舎町へ強制移動することに。（ワイオミング州はアメリカ合衆国５０州の中で一番人口が少なく、人口密度は１平方ｋｍ当たり２人らしい。出展はウィキペディアのワイオミング州のページ　ワイオミング州 - Wikipedia）

でも証人保護プログラムって本当にこんななんだろうか？　ある日突然、誰にも何も言わずに消えちゃったら、それこそ失踪事件として大騒ぎされてしまう気がするんだが、、、　まぁ、だからこそ”噂の”モーガン夫妻ってことになるワケなんだけど。

なんだかんだでワイオミング州のコディという空港に到着。コディで立ち寄った「バーゲンバーン」という店がコストコそっくりだった。セレブ夫婦が激安の衣類を見て大喜びしてるシーンは何か微笑ましい。

で、目的地となるレイはこのコディからさらに遠く（７０ｋｍだったかな？）離れた場所。空港があるコディですら寂れた感がすごかったのに、レイはどうなんだろう、、、と思ってたが、ほんとに何もない。車から「ここがレイ」って紹介されて、ふーんと思ってたら１０秒後くらいに「以上だ」って、、、　車で１０秒くらいで通り過ぎてしまった（汗）　ポールがあわてて「引き返して　見逃した」とか言ってるけど、そもそも目的地を通り過ぎるのはなぜ？　メリルが「今のがレイでしょ　どこへ行くの？」と。　なんと、お世話になるウィーラー夫妻の家はさらに数キロ離れた場所。　そこはもう大自然って素晴らしい！と叫びたくなるような場所だ。バーゲンバーンで買ってきた熊避けスプレーが活躍しちゃうし。。。

ニューヨークの喧騒に慣れきった二人は、最初こそ静か過ぎて眠れなかったり、空気がキレイ過ぎて息苦しく感じたり、と困惑していたが、徐々に自然の暮らしを楽しみ始める。ポールの気持ちが痛いほど分かるメリル。でも過ちを許せない。。。　大自然の中でのジョギングや乗馬、射撃など、今まで経験したことのないことに取り組む中、メリルはポールの愛をもう一度受け入れようと思い始める。

満点の星空の下、結婚式の誓いの言葉の後のキスはちょっとホロッとした。ポールの誓いの言葉の締めの部分が何ともヒュー・グラントらしい。「…(略)…　生涯君の親友になろう　心から神に感謝する　君をだまし、僕の妻にしてくれた」

仲直りもしたし、残る問題は殺人犯だけと思いきや、ここでまたまた暗雲が。なんと別居中にメリルも浮気をしたことが発覚。ポールは自分のことを棚にあげ、それが納得できないといった様子。自分だって浮気したはずなのに「君のは復讐っぽい」と女々しく言うのがヒュー・グラントっぽくていい。

それでも最後は殺人犯が現れて、ここぞという時にポールがメリルを命懸けで助けてハッピーエンド。いつも通り、お約束の展開だったけど、これが本当に心地いい。いや～、見てよかった。