ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

私の中のあなた

これ予告編を見て、妹ヒドイな、、、と思ったり、でも本編見始めると妹の言い分がすごく分かり始めたり、、、 ところが、最後まで見ると全く違った衝撃の結末。妹の姉への愛に号泣しつつも、母親の暴走ぶりには醒めざめ、、、といった不思議な感覚。でも、妹の愛情が勝ったので星5つとしました。

確かに家族が不治の病になればそれなりに混乱してしまうが、だからこそ冷静でいないと結局のところは病気してる方が安心して生きられないってことでしょうか。。。

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(「シネマトゥデイ」より)
白血病の姉(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。

幼くして白血病を患った姉ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器提供するために生まれてきた試験管ベビーのアナ(アビゲイル・ブレスリン)。愛する姉のために幾度となく手術に応じ、いろいろなものを提供してきた。そのアナが腎臓提供の医療拒否の訴訟を起こす。しかも勝訴率91%という凄腕弁護士を雇っての大勝負だ。

な、、、なんだと? 拒否すれば姉が死んじゃうんだぞ? いいのか?

聞けばアナは生後間もなくから、物心つくまでに何度も臓器提供に応じてきたという。うーむ、確かにこりゃヒドイ。てか、そんなことのために試験管ベビーを作った両親とそそのかした医者が悪いのか? いやいや、そのおかげでアナは生まれたワケだし、、、 と堂々巡りの思考。

この両親にとってケイトの治療が最優先であり、そのためにアナは手術を強いられ、兄ジェシーの失語症のケアも怠り、周囲が全く見えてない様子。特に母親サラ(キャメロン・ディアス)の猪突猛進ぶりはさすがは元弁護士といったところだ。

そんなこんなでついにアナの堪忍袋の緒が切れちゃったのかと思いきや、実はそうじゃなかった。そんな冷淡な判断をした割にはケイトの病状の悪化に慄いたり、涙したりと、ちょっと自分の判断が理解できてるのか?というような素振りを見せるアナ。なんかヘンだ。

※以下、ネタバレ注意!












法廷で一時的に弁護士に復帰したサラに問い詰められるもアナは話そうとしない。そこに兄ジェシーが耐えかねてこう言う。

「She wants to die.」

はい、エキサイト翻訳によれば「彼女は死にたがっています」だ。

彼女とはつまりケイト。アナじゃないよ。そう、ケイトはもうこれまでの闘病生活で心身共に疲れ果て、これ以上の延命治療を望んでいない。しかし母親のサラはそれを受け入れてくれない。父や手伝いに来てくれている叔母(サラの妹)はそれを感じていたが、サラだけは全くそれが見えていなかったのだ。

ケイトが亡くなる晩、ケイトと二人きりになりやっとそのことを理解したサラ。嗚咽の中、ケイトに慰められ、、、って、死んでいくケイトに慰められてどうすんの? 元弁護士とは思えないほど、頼りない母親だ。

結局、この話って治療のためにクローン人間を作るという倫理観の話になってくるんだけど、やはり許されないことなんだなぁ、と思った。アナもこの先、自分の存在意義というか、なぜ自分が生きているのかってことに悩む時が来るんじゃないかと。そういった全ての責任をこの両親は負わなきゃいけないんだろうけど、なんかそれぞれ仕事と生きがいみつけてイキイキとしてるので、多分分かってないんだろうなぁ。。。

ちなみにアナ役のアビゲイル・ブレスリンはどっかで見たなぁ、と思ってたが、『幸せの1ページ』に出てた子だ。美少女ではないが、なんか印象に残る子だ。

幸せの1ページ - zakky's report


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