ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

クローズZERO II

というわけで続編をチェック! 前作同様、気合い入れて締めるところは締めて、笑うところは笑う、といったメリハリの効いた作品。

前作は校内での派閥争いだったが、今回は他校との抗争を描いている。個々の実力は十分なのにその力が一つにまとまらない鈴蘭が危機を迎えるというストーリー展開。

不良同士の闘争にも統率力、いわゆるリーダー力というのが必須なんだなぁ、と実感。ってことは、もしかすると不良の頂点に立てる人ってのは立派な経営者にもなれるかも、と思ったり。。。

抗争相手の制服が白いのと幹部以外は坊主頭という設定のため、敵味方入り乱れての大乱戦がとても見やすかった。

前作のレビュー クローズZERO - zakky's report



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(「シネマトゥデイ」より)
不良学生たちの巣窟・鈴蘭男子高校制覇を狙いリンダマン(深水元基)との頂上決戦に敗れた源治(小栗旬)は、まだ全校を統一できずにいた。そんなとき、かつてし烈な抗争を繰り返していた鳳仙学園との停戦協定が破られてしまう。鳴海大我(金子ノブアキ)率いる鳳仙学園の猛者たちが攻勢をかけてくる中、鈴蘭高校はかつてない危機を迎える……。

今回は鈴蘭男子高校と鳳仙学園の抗争がメイン。そして、その火種となったのが2年前に鳳仙学園の美藤真喜雄を抗争で刺殺した元鈴蘭の川西昇だ。川西はこの事件で少年刑務所に服役していたが、刑期を終えて出所したところだった。この川西の社会復帰がサブストーリーとして併行するかたちになっている。

出所した川西は、まず美藤真喜雄の墓参りに行く。まぁ、反省して更生したみたいだ。てか、後に分かるが、殺したことは後悔してないとか言っちゃってるけど、、、(汗) んで、墓参りに来た川西を鳳仙学園の面々が待ち伏せしていた。早速始まる追いかけっこ。その川西が逃げ込んだ先は鈴蘭の縄張りだった。

そこにいた芹沢(山田孝之)ら芹沢軍団と鳳仙が揉めてるところに、源治(小栗旬)らが通りかかる。なんというタイミング。。。短気な源治は速攻で鳳仙の幹部を殴ってしまい、鈴蘭と鳳仙の休戦協定は破棄されてしまう。

とまぁ、そんな感じで鈴蘭vs鳳仙の構図ができあがったワケだが、発端となった川西はというと、いろいろつてをたどって片桐拳(やべきょうすけ)のところに辿り着く。なんと彼、早秋一家矢崎組では死んだことになっていた。矢崎組組長の計らいで生かされ、どっかの漁港近くの鉄工所みたいなところで働いてた。

さて、拳を頼った川西だったが、すっかり堅気になっちゃった拳を見て失望しちゃったみたいだ。とんぼ返りして矢崎組にヒットマンを買って出る。そのヒットする相手というのが矢崎組の対抗組織である劉生会滝谷組の組長にして源治の父、滝谷英雄だった。で、結果的に撃っちゃうんだな、これが。マジか? 全然更生してないじゃんって思った。少年刑務所出て早速ヒットって、、、(汗) 奇跡的に一命を取りとめた滝谷英雄の入院先にまたも忍び込む川西のところへ拳が駆けつける。ここでの拳のセリフがすんごい感動モノ。拳かっこよすぎ。

テメエ 命の重さわからねえのか?
よく聞けよ川西 よく聞け!

俺たちは確かに強い人間じゃねえ
だけどな 生きる意味や価値はあるんだよ!
人生よぉ 勝ち負けだけじゃねえぞ

お前にはお前にしかやれねえことがある
お前は確かに人がやっちゃならねえことをやった
だからよ 俺は簡単には言わねえ
イチからやり直せるなんてな

だけどよ もがき苦しんで歯食いしばって
泥水舐めたって生きろ!
そん中でよ 生きる意味や価値を知れ!

もう逃げるなよ 川西
お前一人でできねえなら俺手伝ってやるからよ

銃を下ろせ 下ろしてくれよ

拳さん、号泣っす。。。

川西更生サブストーリーはこんな感じで締めくくられました。結局、川西は拳がお世話になってる漁港に行くことになったらしい。今度こそ更生できるといいね。

さて、ここからがメインなんだけど、その前に、、、抗争ストーリーもよかったんだけど、笑いポイントも素晴らしかったので、いくつか書き残しておこう。まずはマッキーこと牧瀬隆史(高橋努)がまたまたやってくれました。きょうこりんと携帯メアド交換してることも奇跡的なのに、あろうことかデートの約束まで。マッキーはズボンのポケットにロベロベスキンをしたためて、、、(笑)

クロゼロのもう1つお笑い要員が学(伊崎右典)豪(伊崎央登)の三上兄弟。「頭割れたらセメダイン!」「ついにセメダインを使う時が来ましたな時生君!」そして、辰川時生(桐谷健太)の「そんなわけねーだろ!」 みんな、なかなかやってくれます。

というわけで、本当にメインの抗争ストーリーについて。こちらも見どころ満載でした。鳳仙トップの鳴海大我(金子ノブアキ)の肉体美が素晴らしかった。そして「ホモじゃねえよ」は笑えた。さらに「アウトー!」とか「人間は動物だー!」とか「上履きを持ってこい!」とか、えと、、、おにぎりと豆乳??? とまぁ、なんか憎めないお方でした。

そして鳳仙でもう一人すごかったのが漆原凌(綾野剛)。無表情で相手を無差別に殴り、そして殴る。さらに殴って殴って殴って殴って、、、もうやめてーってぐらい殴りまくる感じ。最後は芹沢に「ケンカにも限度があるでしょうが」と一喝されて空中回し蹴りで倒されたんだけど、アイツはやばかった。てか、彼は将来は誰か撲殺しちゃうんじゃないかと思う。。。

で、最後の決戦の舞台は鳳仙学園。鈴蘭を一つにまとめるのは厳しいと見るや源治は余計な犠牲を払わないためにたった一人で鳳仙学園に乗り込む。が、ここで仲間が見捨てるワケがない。源治が一人で戦うその後方にはG.P.S.だけでなく芹沢軍団が集まってきた。ここ感動するとこね。そして、白黒入り乱れての大乱闘の開始だ。

てか、ここ、、、学校だよね?(汗) 休みの日でも普通、先生とか職員とかが何人かはいるはずなんだけど、そういう気配は全くない。そういえば鈴蘭でも見たことないかも。。。

さて、最終決戦のルール的なものなんだが、鳳仙トップの鳴海が待つ校舎屋上に滝谷が上がり、そこでタイマンという変則タイマンルール。この屋上までの道のりで宝仙のスキンヘッド集団がわんさか出てきて、伊崎瞬(高岡蒼甫)ら鈴蘭の主力クラスがどんどん消耗していくという構図。まぁ、なんというか黒いのがうぉーって上っていって、白いのがうわぁーってたくさん沸いてくる感じです。でも前作のボスキャラだった芹沢が味方ってだけでも心強い。まるでピッコロやべジータが味方になった時のような感覚だ。

で、最後は源治が鳴海にタイマンで勝って、あとはみんな卒業して、お約束のリンダマンこと林田恵(深水元基)と対決して終わり。卒業しちゃったってことは続編はないんだよなぁ。。。一時期、クロゼロ3の話題が上がってたけど、どうもガセらしいし。。。

まぁ、よく分からん校内派閥争いの前作よりも文字通り白黒はっきりとした他校との抗争の方が個人的には楽しめました。