ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

アイアンマン2

前作『アイアンマン』と関連作品『インクレディブルハルク』で自分の中での評価ががらりと変わったマーベル・アメコミ作品。特にこのアイアンマンは主人公がチョイ悪な感じが好きだ。ハルクはちょっと暗いからなぁ、、、

今回は圧倒的な兵器力で存在自体が核抑止力となったアイアンマンの話。背後に見え隠れしてきた組織「S.H.I.E.L.D.」も興味深い。その辺は今後の作品『アベンジャーズ』で明確になってくるだろう。ただ、アイアンマン第3作の配給会社がパラマウントからディズニーに変わることで悪い方向にならなきゃいいなと思う。


前作『アイアンマン』のレビュー
アイアンマン - zakky's report


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(「シネマトゥデイ」より)
パワード・スーツ受け渡しの国家命令を拒否した科学者兼経営者のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。ある日、トニーの前にウィップラッシュ(ミッキー・ローク)なるアイアンマンと互角のパワーを持つ敵が現れたことから、トニーは再びパワード・スーツに身を包みアイアンマンとして立ち上がる。

その天才的で圧倒的なパワーで向かうところ敵なしのアイアンマン。その存在自体が核の抑止力となり、マスコミだけでなく国家からも正体を見極めたい、あわよくば国家の所有物に、という声が聞こえ始める。どうなるのかと思いきや、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はあっさりと自分が中の人だということを認めてしまう。その上で世界の平和は自分に任せろと。

そんなわけでいろいろと忙しい身のスタークは秘書のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)に社長業を任せ、自由気ままに突然モナコGPでF1レーサーになってみたり。。。 ところが、そこにアイアンマン同等のパワーを持つバトルスーツに身を固めたライバルが出現。ミッキー・ローク演じるウィップラッシュだ。いやぁ、なんか爪楊枝をくわえてる外国人って初めて見たような気がする。てか、爪楊枝って日本固有のものだと思ってたし。このウィップラッシュの武器は電流がビリビリ流れる鞭で、なんでもバッサバッサとぶった斬る。でも、なんか生身が出すぎてて、そこを突けば容易く倒せそうな気がしないでもない。

ポッツが持ってきたアタッシュケース式のアイアンマンスーツを身につけ、何とかその場は切り抜けたスタークだったが、アイアンマンと互角以上の戦いをしたウィップラッシュの登場に、こんなんで核の抑止力とは笑わせてくれるぜ、といった雰囲気になってしまう。まぁ、そりゃそうだ、世界平和は自分に任せろとか言ってたのに、どうみても悪人面のグフもどきにいいようにやられてたんだから。

さて、そんなスタークのピンチはそれだけでなかった。アイアンマンの動力源であり、スターク自身の命を取りつないでいるアークリアクターにより、スタークの体はパラジウム中毒に蝕まれていた。リアクターを中心にどす黒い血管が浮き出ていて、見るからに体に悪そうな感じだった。

こうして内からも外からも問題を突きつけられたスタークだったが、父親ハワード・スターク(ジョン・スラッテリー)が残したスタークエキスポの会場マップからパラジウムに変わる新たな新元素をつかむ。さすが天才同士は伝達手段もすげー。

そうそう、スタークが使っていたコンピュータシステムがまたスゴかった。3D立体ホログラムで複数のモニタ映像が空間上に表示され、それをスタークが両手で直接操作する。『マイノリティ・リポート』で出てきたヤツをもっとすごくした感じだった。

そんなワケでパラジウムに変わる新元素を生成するためにプリズム加速機を作動。プリズムがグルングルンと回転しながら加速し、反射プリズムで研究所のあちこちをぶっ壊しながら、リアクターに照準を合わせて適合させる。うわー、なんかここだけ妙にSFチック。

こうしてパラジウム中毒対策と新パワー入手を同時に解決したスタークはウィップラッシュの暴動を食い止める。

この他にも今後のマーベルシリーズで活躍すると思われるブラック・ウィドーことナターシャ・ロマノフ演じるスカーレット・ヨハンソンのアクションやジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)の超へっぽこ新兵器「分かれた妻」とか、サミュエル・L・ジャクソン演じるS.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリーが丹下段平っぽいのとか、酔っ払いアイアンマンとか、とにかく見どころがたくさん。

そして、エンディングロール後に最後の見どころが。作中でS.H.I.E.L.D.エージェント、コールソン(クラーク・グレッグ)がニューメキシコに派遣されるんだが、この意味が最後に明かされる。自分にはよく分からなかったが、2011年5月全米公開予定の「ソー」のハンマーが写っているとのこと。どうやら着々とアベンジャーズ計画が進んでいるようだ。

というワケでアイアンマンの第3作は2013年公開予定だが、その前に『ソー』や『キャプテン・アメリカ』、そしてヒーロードリームチームの『アベンジャーズ』が公開されるみたいなので、しばらく飽きることがなさそうだ。