あの名作『あしたのジョー』の実写版
名作マンガの実写版というだけでハードルが上がってしまうのだが、これは結構よかった。
山Pの筋肉もすごかったが、伊勢谷の減量した身体もすごい。
試合シーンでの肝心なところで残念部分があったが、二人の熱演には素直に敬意を表したい。
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(「シネマトゥデイ」より)
東京の下町で捨て鉢な生活を送る矢吹丈(山下智久)は、元ボクサーの丹下段平(香川照之)にボクサーとしてのセンスを見いだされるも、問題を起こして少年院へ入ることに。丈はそこでプロボクサーの力石(伊勢谷友介)と運命の出会いを果たし、やがて少年院を出た彼らは良きライバルとしてボクサーとしての実力を磨いていく。
冒頭のドヤ街のケンカシーン。なんか昭和な感じが出てて良かった。ここで引き込まれた。
あの頃は今と違って日本という国自体が元気だった気がする。ドヤ街がどんな感じだったか分からないけど、今は再開発が進んでそういう場所も減ってきてるんだろうな。
少年院ではクローズの二人が登場。鈴蘭の牧瀬役だった鳳仙の的場役だった高橋努。
そしてこの少年院で矢吹丈(山下智久)と力石徹(伊勢谷友介)の運命の出会いが。
確か原作では豚の大群と共に脱走を企てた矢吹が力石にぶっ飛ばされるのが出会いだったはず。さすがに豚にまたがるのは無理があるよな。
こんな感じで細かいところは原作と違うんだけど、やっぱり原作を知らないと楽しめない気がする。
そんなこんなで力石との院内試合が行われる。力石は1ラウンドKOを予告するが、ぼこぼこにされても立ち上がり、結局1Rを見事に乗り切る。ボロボロだけど。
その後も防戦一方の矢吹。そして運命のクロスカウンター一閃! ダブルノックアウトという結末は原作と同じだ。
少年院から出た矢吹。娑婆では一足先に出所していた力石がすでにプロボクサーとして活躍していた。
そして泪橋の下に作った丹下拳闘クラブ なかなか雰囲気が出ていてよかった。てか、ここまでスルーしてたけど、丹下段平役の香川照之の怪演も見事。正直『アイアンマン2』に出てきたサミュエル・L・ジャクソンに負けるんじゃないかと心配してたが、文句なしで勝ってたw
矢吹もノーガード戦法からのクロスカウンターでプロボクサーとして活躍し、いよいよ力石との因縁の試合が。その前のウルフ金串(虎牙光揮)との試合ではクロスカウンター破り破りまで炸裂w
力石との試合では段平の名ゼリフ「立てぇ!立つんだぁ!じょおおおおっ!」が出た!
そして運命のテンプル&後頭部強打で力石がダウン。
その後、あのノーガード戦法での睨み合いが再現する。うーん、、、なんか違うなぁ。ただのゴリラダンス大会に見えてしまった。。。
さて、このままノーガードでの睨み合いのまま試合が終わると判定での負けが決定的なジョー。
ついに試合は動く。あの名シーンだ! ちょ、、、、もったいねーーーーー もっとかっこよく再現できねーのか!
結局試合は力石の勝利。
そして例の握手のシーンで力石がぶっ倒れる。そして死亡。
原作を知っている人ならこの後のジョーの発狂シーンに期待が膨らんだんじゃないかと。だが、全然発狂しない。うわぁぁぁ何だよ、最後残念すぎる。もう次回作はなしでいいよ。
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