ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

映画『花宵道中』

第5回『女による女のためのR-18文学賞』受賞作品の実写映画化。

Yahoo!プレミアム特典でGYAO!にて無料視聴できたので見てみた。

安達祐実のフルヌードが見たかったわけではなく、Yahoo!プレミアム特典が2月末までらしいので慌てて見ただけ、、、すみません、ちょっと見たかったです。そして見てよかったです (〃´∪`〃)ゞ


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(シネマトゥデイより)
江戸時代末期、新吉原。人気女郎・朝霧(安達祐実)は、とらわれの身でありながらも懸命に働き、遊郭から離れることができる年季明けを迎えようとしていた。そんなある日、縁日に出掛けた彼女は半次郎(淵上泰史)という青年に出会う。彼に心を奪われてしまう彼女だったが、花魁(おいらん)という身分ゆえにかなわぬ恋と諦める。しかし、日増しに思いが募るに従って、彼女の運命は大きく変化していく。

映画『花宵道中』 - シネマトゥデイ

安達祐実の演技が素晴らしかった

本作品は安達祐実のフルヌードや体当たりの濡れ場シーンで話題になったんだが、そういうこと抜きにして安達祐実の演技は素晴らしかった。

最初は童顔すぎて吉原の女郎っぽくないなぁ、と思ったが演技力でカバーしきっている。濡れ場の表情はもちろんだが、クズ男相手に啖呵をきるところとか、初めて男に惹かれた時の何とも言えない表情とか、さらにはその男の前でゲス男に辱められるときの表情とか、印象に残る演技が多すぎ。


吉原の女郎の立場

よく分からなかったのが吉原の女郎が置かれている立場。何となく借金のカタに働かされているイメージなんだけど彼女達は全然卑屈になってないし、あまり囚われの身っぽくもなかった気がする。お祭りとか銭湯とか自由に外出していたので少なくとも牢に閉じ込められてる訳ではないんだね。そんなんで逃げる女郎とか出ないのかな? 吉原の町自体が壁て囲まれてるなら分かるがそんなことはないだろうし。

山田屋の女将お勝(友近)が「股開かざる者食うべからず」って言ってたことからもやはり働かされている感じなんだろう。


ゲス役が似合う津田寛治

津田寛治は昔からゲス役の演じ方が上手い。というかエグいw 今回彼が演じた吉田屋もまさにゲスの中のゲス。ゲス of the ゲス。

朝霧(安達祐実)の想い人である半次郎(淵上泰史)の目の前で朝霧の首筋に舌を這わせるシーンは最高だった。

まあ最期はあんなだけど自業自得だよなぁw

津田寛治は無表情シリアルキラーとかもこなしそう。


花魁道中 (おいらんどうちゅう)

作中では二度の花魁道中のシーンがあります。

1つは朝霧の姉女郎、霧里(高岡早紀)の花魁道中。これは回想シーンで高岡早紀の気迫あふれる練り歩きがかっこよかった。本来吉原では外八文字という歩き方らしいんだが霧里は京都仕込みの内八文字での花魁道中。どっちでもいいけど歩くの遅えw こんなの10メートル進むのに1分くらいかかってるんじゃねーのか? 吉原は狭いのかな?

そしてもう1つが朝霧の花魁道中。こちらは正式なものではなく吉田屋を殺して逃亡中の半次郎が朝霧のために衣装を用意して戻ってきて実現したもの。このせいで半次郎は御用となってしまったんだが、それと引き換えに実現した花魁道中(の真似事)はそれはもう見事。華奢な安達祐実がとても大きく見えました。こちらも霧里から受け継いだ内八文字。

外八文字と内八文字の違いとかはよく分からんかったけど、足運びがなんか違うらしい。どっちも遅いってのだけは同じだけどなw


dic.pixiv.net


予告編の最後に朝霧の花魁道中のシーンが一瞬出ます。必見。
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