zakky's report

ネタバレ上等ブログ

レッド・バイオリン


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娯楽要素はほとんどなく、完全な芸術作品として仕上がっている。映像や音楽はもちろん素晴らしいが、それよりも全体の構成の仕方が絶妙だった。

(「Oricon」データベースより)

17世紀のイタリアで誕生し、手にとる人々をその音色で魅了する伝説の名器“レッド・バイオリン”の4世紀にわたる旅をバイオリン奏者ジョシュア・ベルの演奏にのせて描いた作品。

 

 

 

ストーリーの主軸となるのは、レッドバイオリンが次々と所有者を変えながら場所と時代を旅していくもの。孤児院の天才バイオリン少年、ジプシー、イギリスの作曲兼演奏家、中国文化大革命と、それぞれのエピソードは若干描写が甘いと思うが、これらは現代のストーリーにつながる伏線になっていた。

そしてこの旅ストーリーの基点となるのは17世紀末イタリアのレッドバイオリン誕生のエピソード。製作者ニコロ・ブソッティの妻アンナが難産の末、命を落としてしまうのだが、レッドバイオリンにアンナの魂が宿り、長い旅が始まる。魂が宿る理由と”レッドバイオリン”たる所以が最後に明らかになるのだが、このタイミングも素晴らしかった。

旅ストーリーの終着と位置づけられるのが、現代のオークション会場でレッドバイオリンが出品され、現代における所有者が決まるというもの。旅ストーリーの合間にこの出品シーンが何度も繰り返し挿入されていて、初めは少ししつこく感じたが、これは各エピソードに関連する人物がオークション会場に来ていることを示すためだったみたい。

で、誰がレッドバイオリンを手にするのかと思ってたら、なんか呆気に取られるエンディングだった。これがちょっと残念といえば残念だけど、誰が手に入れてもしっくりこない気がするので、そういう意味ではこのエンディングは良かったのかもしれない。

それにしても、バイオリン1つに240万ドルって。。。すごすぎる。