ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

小説-伊坂幸太郎

オー!ファーザー

伊坂幸太郎初の新聞連載小説。正直前半のグダグダ感は新聞連載に向いてるんだろうか?とは思ったが、後半に進むにつれてスピード感が出てきて先が気になって仕方なかった。そして、何よりも物語全体に散りばめられたたくさんの伏線が最後の最後で一つに収束…

マリアビートル

久々にクリティカルヒットな伊坂作品。殺し屋バトルロイヤルの『グラスホッパー (角川文庫)』の続編。今回は高速で疾走する東北新幹線はやてが舞台。ほぼ密室と化したはやての中に所狭しと殺し屋がわんさか。。。今回もものすごい殺し屋バトルロイヤルが繰り…

あるキング

お気に入り作家、伊坂幸太郎の作品なんだけど、。これがまたなんとも形容し難い、面白いのか面白くないのかも判断がつきにくい、よく分からない作品だった。超天才野球選手、山田王求(おうく)の伝記形式ストーリー。どれくらい超天才なのかというと、投手…

モダンタイムス

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』以来の長編小説。そして『魔王』の続編。 あとがきによると『ゴールデンスランバー』とほぼ同時期の執筆のため、雰囲気もかなり似ているという。確かにそう思う。どこかリアルで理不尽なところとか。 本作品は週刊モーニ…

魔王

久々の伊坂作品。昨年秋に出た『モダンタイムス』が本作品の続編になってるらしいのでちょっと読んでみた。 念じたことを他人に喋らせたり、10分の1以上の確率の勝負に負けないなどといった、ちょっと微妙な能力を巡る話。かと思いきや、もっと奥が深いス…

死神の精度

★★★★☆ 死神の精度 (文春文庫 (い70-1))伊坂 幸太郎価格ここ何年かで最高!の短編集「死神」が主人公の、人の死にまつわる6編の短編集。6話しかない、読み終わるのが残念!と思った本は久しぶりです。音楽を偏愛し、クールで無敵で、会話も感性も普通の人と…

グラスホッパー

伊坂幸太郎作品、ちょうど読了10作品目。殺し屋バトルロイヤルに巻き込まれた普通の青年の話。 妻を理不尽に轢き殺され、その復讐のために教職を捨てて悪徳非合法企業≪令嬢≫に潜入した主人公の鈴木。相手に自殺をさせる特殊能力を持つ自殺専門の殺し屋、鯨。…

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー (新潮文庫) posted with あまなつ on 2011.10.01 新潮社(2010-11-26)売り上げランキング: 1127 Amazon.co.jp で詳細を見る 伊坂の新作。ヤバイ鳥肌が。。。ホント参った。。。コレまで読んだ伊坂作品の中では一番良かったんじゃないか…

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) 伊坂 幸太郎 価格 伊坂ファンになるのには十分な小説現在と過去(2年前)が交互に描写されているのが大きな特徴。なぜ現在と過去の登場人物に違いがあるのか、ストーリーが進むにつれて次第に分かってくる。特に…

フィッシュストーリー

フィッシュストーリー 伊坂 幸太郎 価格 伊沢節は健在です人と人との連鎖の不思議さ、微妙にずれた登場人物たちなど、伊坂さんのいいところもいっぱい見られるので、ファンとしてはそれなりに楽しめた。が、やはり客観的に見ると、他の作品に比べてやや物足…

陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル) 伊坂 幸太郎 価格 こんな強盗団なら遭遇してみたい。他人の嘘が見抜ける男、完璧な体内時計の持ち主、天才スリ師、演説の名人。銀行強盗である4人が、べちゃべちゃとくだらない話をしながらトラブルに巻き込まれ…

陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫) 伊坂 幸太郎 価格 銀行強盗は四人いる。本の購入から2時間ちょっとで読みきってしまいました。本を閉じれないんですもん、つぎつぎページをめくってしまうんですもん。映画のほうは見た事がないんですが、原作が変…

終末のフール

立て続けに伊坂本を読んだが、過去に読んだ伊坂本(ラッシュライフ、重力ピエロ、オーデュボンの祈り)とはちょっと微妙に雰囲気が違った。仙台を舞台にしていたのは今までと同じだったけど、作品間リンクとかも特になかったような気がする。まぁ、人類滅亡…

オーデュボンの祈り

ついに伊坂氏デビュー作を読んだ。これまでラッシュライフ、重力ピエロを読んだが、「喋る案山子」や「神様のレシピ」の元ネタがやっと読めた。すごく楽しめた。 (「BOOK」データベースより) コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島…

重力ピエロ

ラッシュライフにつづく伊坂作品2作目で例の作品間リンクを味わった。ラッシュライフの方では一匹狼でスマートな泥棒として登場していた黒澤が、本作品では泥棒の副業、私立探偵として活躍している。なかなかかっこいいキャラだ。 (「BOOK」データベースよ…

ラッシュライフ

それぞれの人生を背負った複数の登場人物が複雑に絡み合う群像劇。仙台を舞台に5つのバラバラの物語が進行していく。 タイトルにもなっている”ラッシュ”という言葉は、英語ではrush、lush、rash、lashの4つあり、その意味の多様性をうまく使い、この作品の…