タイトル『ファイヤーウォール』からはサイバーテロとかハッカーとか、そういった息詰まる頭脳戦を想像していたんだが。。。なんだこれ?単なる誘拐モノだ。状況やストーリー展開、奥さんが美人なところとかが『コール』に似てる。
(「Oricon GE」データベースより)
標的にされた銀行のコンピューター・セキュリティ専門家、ジャック。家族を人質に取った犯人は、銀行から1億ドル盗み出すよう指示をしてきた。強盗グループとジャックの究極の知能ゲームが、ここに始まる。
銀行システムへの侵入もソーシャルハッキングと呼ばれる、一見地味でアナログな方法なので少ししらけ気味だったんだけど、実際のハッキングなんて結構そういう地味な手法が多いと聞いた気もする。
ま、そこは映画なんだし、もう少し派手というかかっこいいハッキング手法を披露してほしかった。
ただし、送金に関しては非常にデジタルで、何千万ドルという大金がネット操作で瞬時に送金されてしまうシーンでは、デジタルの恐ろしさ思い知らされた感じ。
「計画穴だらけ」「犯人仲間割れ」「主人公の孤立暴走」など、誘拐モノとしてはおなじみの展開なので、特に真新しいこともなく、印象に残るシーンもなかった。ある意味、可もなく不可もなく、誘拐モノなのになぜか安心して見られる映画です。
あれだけ暴れまくって殺しまくっても、正当防衛と立証されるのか心配なんだが、その後のエピソードはなかったので、まぁ勝手にいい方に想像しろということなんでしょう。まぁ、銀行のアクセスログとか、秘書や部下の目撃証言など、いろいろ駆使すれば大丈夫なんでしょう。そう思うことにします。
あ、秘書役としてドラマ「24」クロエ役のメアリー・リン・ライスカブが出てたが、クロエと違う落ち着いた役柄だった。こんな役もこなせる人なんだとちょっと意外に思った。もっといろんな映画に出てほしい女優さんです。