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ネタバレ上等ブログ

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか


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前々から気になっていた本。

ちょっと読んで思ったのは、他人の裁判をちょっと小馬鹿にした感じで書くのは不謹慎では?ということ。裁判には被告だけでなく被害者や場合によっては遺族もいて、彼らにとって裁判とは真剣勝負の場なワケで、それを赤の他人がコミカルに書く、しかもそれが金儲けのために本にしちゃってる、、、というのが、いかがなものかと思った。

ちゃんと読めば、著者の書き方は茶化したような文面ではあるが、ちゃんと己のスタンス、立ち位置を明確にしているのでそこは好感が持てる。

まぁ、単純に裁判のリアルな情報としてはアリなんじゃないかというのが個人的感想。よくよく考えてみると裁判ってよく分かっていないことが多いので。

(「BOOK」データベースより)
傍聴ブームという社会現象まで起こしたベストセラー「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」待望の続篇はますます絶好調。男泣き大安売りの被告人に、キャラも十人十色の裁判官。嫉妬に狂った地味な女もキャバ嬢に騙された34歳の男も、法廷でそれぞれドラマを展開中。文庫版スペシャル・伊藤理佐さんの突撃傍聴マンガも必読。


元カレの気持ちは自分にあるといった妄想から元カレの現彼女にハンマーで殴りかかり殺そうとしたり、警察官の職を失いたくないあまり私生児を自宅というか警察の寮で生み、病院にも行かずに死なせてしまい、死体を冷蔵庫に隠したり、、、と想像を絶する、理解しがたい被告人が多いこと。。。

一度痴漢で捕まって冤罪を主張して最高裁まで争った男。その後、痴漢えん罪ネットワークの代表になったが、携帯電話で盗撮で再び捕まったネタ。情報は「痴漢えん罪ネットワーク 長崎」でググればいろいろ出てくる。事件そのものも興味深いが、なんとその法廷に映画監督の周防正行氏が来ていたとのこと。『それでもボクはやってない』のための取材だったらしい。

あとすごかったのは埼玉愛犬家殺人事件の証人。関根・風間両被告と共犯だが、すでに服役を終えて出所済みの男フジシロ。法廷内での横暴な態度がすごい。「コーラ持ってこい」だの「いま記憶が全部飛んだ。帰っていいですか裁判長!」だの傍若無人。終いにゃ警察署の図書館で奥さんとセックスしたとかとんでも発言まで。。。 恐らく『愛犬家連続殺人』の著者と思われる。

他に有名どころの事件としてはスーパーフリー事件。その共犯者の裁判があった。主犯格じゃなく下っ端の小者。相手が泥酔状態だと「無理打ち」、意識があれば「和み打ち」と言ってたらしい。レイプで「和み」って、、、 先輩がやってる近くで待機して、先輩が終わったらプロレスのタッチのようにささっと入れ替わっておこぼれをちょうだいしてたらしい。有名大学行ってこれじゃ親が泣く、、、 つーか、その親が総額600万の示談金を払ったおかげで比較的軽めの3年実刑で決着したとか。

とまあ、こんな感じで延々と実在事件の裁判の話が続く。法廷のメインはやはり被告なので、どちらかというと被告に関する話が多かったと思う。時には被告に同情したりすることもあったり。でも被害者もいるわけだから難しいところだ。

ちなみに小さな事件を扱う小法廷では傍聴席がガラーンとしてることも多いらしい。著者は関係者以外は自分一人だけって状況で傍聴することもあるのだとか。。。 自分には無理だ。でも社会勉強として一度は行ってみたいと思った。あんまり凄惨なヤツとかじゃなくて、ちょっと「和み」な感じのやつがいいかな。


愛犬家連続殺人 (角川文庫)
志麻 永幸
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