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ネタバレ上等ブログ

特攻野郎Aチーム

いやぁ、爽快でした。まさに「作戦は奇を以って良しとすべし」 とにかく大技すぎる。ヘリ空中戦でエンジン停止させるわ、戦車で空を飛ぶわ、、、もうなんでもアリだった。

80年代のテレビドラマ版の復刻映画化らしいが、原作を知らなくても十分楽しめた。知ってたらさらに楽しめるのかもしれないが、、、

ただし、結末はちょっと残念だったかな。ここまで派手にやらかして、本当の黒幕は無罪放免というのもなぁ、、、

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(「シネマトゥデイ」より)
1年前、スミス大佐(リーアム・ニーソン)率いる元特殊部隊員で編成されたAチームの精鋭たちが、ある陰謀に巻き込まれて逮捕される。だが、スミス大佐をはじめ、部下のテンプルトン・ペック(ブラッドリー・クーパー)や、H・M・マードックシャールト・コプリー)らは刑務所から脱獄。彼らは再集結し、おのれの身の潔白を証明しようとする。

精鋭揃いの特攻野郎Aチーム。甘いマスクの行動派“フェイス”ことテンプルトン・ペック中尉。見た目は怪物だが、心優しきメカニック”B.A”ことバラカス伍長。挙動不審でアブない天才パイロット、マードック大尉。そして、そんな彼らを率いるのがどんな状況でも冷静な判断を下す”ハンニバル”ことジョン・スミス大佐(リーアム・ニーソン)。

そんな彼らが所属するのは米軍撤収間際のイラク前線基地。そこにやってきたのはCIAのリンチ捜査官。ハンニバルいわくCIAの人間はいつもリンチと名乗ると。どうやら偽名らしい。

んで、そのリンチが言うにはフセインの残党がドル紙幣を偽造して、武装コンボイで10億ドルと偽造原版を持ち出すとのこと。上官のモリソン将軍(ジェラルド・マクレイニー)はパイク(ブライアン・ブルーム)率いる傭兵部隊にこの件を任そうとするが、ハンニバルはその決定を無視してAチームでの阻止作戦を遂行。

ハンニバルがチームの3人に作戦を説明するシーンと実際の4人が作戦遂行するシーンが並行して流れるため、あれよあれよと言う間に大胆な作戦が成功するのは爽快。あっという間に10億ドルと偽造原板を積んだコンテナを米軍基地に持ち帰ってしまう。

ところが、、、である。作戦成功かと思いきや、4人の眼前でモリソン将軍が爆殺され、その混乱の最中に偽造原版も行方不明に。気づいた時には例のパイクら傭兵部隊も姿を消していた。4人はモリソン将軍殺害と原版横領の濡れ衣で国防総省のキャリサ・ソーサ大尉(ジェシカ・ビール)に逮捕され、軍法会議の結果、懲役10年という重い判決を受けてしまう。ちなみにこの国防総省のソーサ大尉はフェイスの元カノ。

そんなわけで10年を塀の中で過ごすことになった4人だが、パイクらに出し抜かれ、濡れ衣のまま黙っているワケがない。半年後、服役中のハンニバルの元にCIAのリンチ捜査官が現れる。ドイツ国内で例の偽造ドル札が出回っているという。リンチは原版奪回にはAチームの力が必要と判断したようだ。当然、Aチームにとっても身の潔白を証明するチャンスだ。リンチとAチームは利害の一致で協力することに。リンチがハンニバルに差し入れた分厚い本の中に仕込まれた葉巻。これを吸うとなんか仮死状態になるらしい。死亡と判断されたハンニバルは火葬装置に投入され、目が覚める、、、? えーっと、、、ちょっと無理がないか?これ。。。 まぁ、そんなこんなで脱獄したハンニバルは次々とAチームの面々をこれまたあり得ない大技で脱獄させる。服役中なのになぜか日焼けマシーンに入っていたフェイスなんか、日焼けマシーンごと強奪されての脱獄という離れ業。

再び4人揃ったAチーム。まずはソーサら国防総省の追っ手から逃げるべく、軍隊の輸送機を強奪。無人機に撃墜されたと思いきや、輸送機に積載されていた戦車に乗り移り、難を逃れる。って、戦車でどうやって飛ぶんだ? なんとパラシュートで落ちながら、戦車の空砲をバシバシ撃って、その反動で横移動。何とか湖への不時着に成功する。戦車が飛んで逃げたとかって、、、さすがの国防総省の役人も暗号ミスだと思ったくらいだ。

さて、パイク一味を追うAチームとリンチらCIA、それを追うソーサら国防総省という4チームのバトルロイヤルの開始だ。パイク一味が高層ビルの一室で原版を揃えたところをハンニバルらAチームが急襲する。この作戦も大技だ。かなりの高層階だが、外からガラスを割っての侵入というか突入。パイクは逃したもののパイクと一緒にいた謎のアラブ人を拘束、さらには原版まで奪回できたのでAチームの潔白も晴らせるはず。

ところが、、、である。なんと謎のアラブ人の正体。なーんと、フセイン、じゃなくて爆殺されたはずのモリソン将軍だったのである。まさかの上官裏切りに絶望するAチーム。しかも、Aチームの潜伏場所がリンチによって攻撃され、唯一の証人だったモリソンが死亡。今度はリンチが裏切った。

そんなこんなでいつの間にやら最終決戦。Aチームは汚名を晴らすためにソーサら国防総省チームと取り引きをすることに。そこに結託したリンチらCIAチームとパイクが乱入。最初はフェイスの牽制、陽動、分断作戦でリンチを陥れたが、パイクのバズーカ一発で作戦が吹き飛ぶ。もうめちゃくちゃ。ただ単に派手なことしたいだけだろ、とツッコミたくなるほどのド派手アクションシーン連発。

そうそう、そういえば触れるのを忘れてたが、B.Aが一時、宗教にハマって殺生をやめるとか言い出し、トレードマークのモヒカンまでやめてしまったんだが、最後の最後で改心(でいいのか?)して、パイクに脳天落としを見舞ったのが何とも痛快だった。

これでメデタシかと思いきや、やはり国防総省はカタブツだ。ソーサはいつの間にかフェイスと寄りを戻したが、長官が法律は法律だとして、Aチームを拘束させる。しかも、黒幕だったリンチはCIAから来た”リンチ”捜査官に連れられて、無罪放免らしい。なんともムカつく結末だが、ソーサがフェイスにキスした際に手錠のキーを口移しで渡していた。最後は結局、脱獄でメデタシメデタシ。


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