ザキレポ

ネタバレ上等ブログ

映画『ネイビーシールズ:チーム6』

あのビンラディン殺害作戦、Operation Neptune Spear(海神の槍作戦)を題材にした映像化作品。作戦進行中の映像は結構リアルで、要するに見づらいw もう少し綺麗な映像にしてほしいけどそうすると臨場感が損なわれるんだよねw

この作戦を遂行したのは DEVGRU と呼ばれるアメリカ海軍 Navy SEALs から独立した対テロリスト特殊部隊。旧名称は本作品のタイトルにもなっている Navy SEALs のチーム6だ。なぜ旧名称を映画のタイトルに据えたのだろうか。


ネイビーシールズ:チーム6 [DVD]

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(シネマトゥデイより)
特殊な任務だけを行うアメリカ海軍のエリート集団ネイビーシールズ:チーム6は、ビンラディンを襲撃するタイミングを見計らっていた。そんな中、リーダーのスタナー(カム・ジガンデイ)が何者かに襲撃され、ビンラディンに近づきつつあることを確信。情報が入り乱れる中、ついにペンタゴンからビンラディンの潜伏先への攻撃命令が下される。
映画『ネイビーシールズ:チーム6』 - シネマトゥデイ

プリズン・ブレイク コンビ

これ『プリズン・ブレイク』見た人なら絶対ニヤリとするよねw

CIA局長はマホーン捜査官役のウィリアム・フィクナーが演じ、そして海軍少佐で作戦の現地指揮を執るのが最凶囚人Tバッグ役のロバート・ネッパーが演じるというプリブレコンビ。

二人がオフィスで話すシーンとかもう絶対プリブレ思い出すよこれw

キリッとした少佐の顔がいつ狂人の目つきに変わるのかドキドキしながら見てしまったw もちろんならんけども(´・ω・`)


現実はやはり無理ゲーに続く無理ゲーなんだな

パキスタン人マリクとワセムの協力によりパキスタン国内でビンラディン潜伏場所と思われる建物を見つけたCIA。しかし本当にそこにいるのか確証が得られずにもたつき、もたついている間に情報が漏れてターゲットに逃亡されるリスクが高まってしまうジレンマ。でも政府はオバマ大統領再選のためにも絶対に失敗を許さない。

これ無理ゲーでしょw

これを打開するために現地医師の協力を得て予防接種と称して目標建物内に潜入。ビンラディンの子と思われる建物内の子ども達に予防接種をして使用済み針からDNA鑑定しようという作戦は失敗したが、短時間ながらも敷地内の撮影に成功。この映像に移っていた男が所持していた銃がかつてビンラディンの映像と共に映っていた銃と傷の位置まで全く同じということで、これをビンラディン潜伏の確証としたわけなんだけど、そんなもんなの? ビンラディンが新しい武器調達して古い武器は部下に上げてるとかそういう可能性はないの?とか思った。

まあCIAの分析によればビンラディン潜伏はほぼ間違いなく、政府のゴーサインを引き出すための最後のひと押しとなる情報が欲しかったみたいなので、これは腹を括ったってことなんだろうけど。


現地での作戦実行までにはパキスタン警察の妨害(といっても彼らは彼らの仕事をしているに過ぎず、現地の許可を得ていないアメリカ側が悪いだけなんだが)もあったりして、無理ゲーの連続。


そしていざ作戦が実行すると、真っ暗闇の建物内を武装している戦闘員だけを撃ち、非戦闘員には攻撃しないという縛りプレイとか。相手は殺しにきてるから一瞬で戦闘員か非戦闘員かの区別をしなきゃいけない。とにかくこれが一番無理ゲーだった。(;´・ω・)


パキスタンの報復

アメリカ側はこの作戦にあたって現地のパキスタン政府に事前通告しなかった。もしパキスタンが国としてビンラディンを匿っている場合、逃げられてしまうからだ。

もちろんパキスタン側は隠匿を否定しているし、メンツをつぶされたってことで怒ってしまう。そりゃそうだ。メンツっつーか主権侵害だからなぁ。これは絶対国としては許しちゃいかん辞退だよなぁ。

その意地とメンツのせめぎ合いの結果、割を食ったのは現地でCIAに協力したパキスタン人3人。ターゲットの場所を掴むために協力したマリクとワセム。それと予防接種と称して建物内に入ったアフリディ医師。

アフリディ医師はパキスタン政府から国家反逆罪で禁錮33年の刑を下され、マリクとワセムは有罪なら死刑となるらしい。(その後どうなったか分からん)

もちろん彼らもそれなりのリスクは分かった上で高額な報酬を得て協力をしていたんじゃないかとは思うが、国家間のメンツのために個人は消されるってことですかね。

ビンラディン殺害も結局は謎が残ってるし、なんか後味の悪い結末だなぁ、と思った。


有名な写真

オバマ大統領をはじめとしたアメリカ政府中枢の面々がホワイトハウスで作戦進行の様子を見守っていて、その様子まで公開されたのは有名な話。

パブリックドメインなのでここに貼っても大丈夫かな。これがその写真。

次期大統領の予備選を争っているヒラリー・クリントン前国務長官もいますね。

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ホワイトハウス危機管理室で作戦を見守る政権中枢の面々。軍事・安全保障問題担当の幹部が顔を揃えている。 着席左から、ジョー・バイデン副大統領、バラク・オバマ大統領、マーシャル・ウェッブ統合特殊作戦コマンド司令官補、デニス・マクドナー国家安全保障担当大統領次席補佐官、ヒラリー・クリントン国務長官、ロバート・ゲーツ国防長官。後列左からマイク・マレン統合参謀本部議長、トム・ドニロン国家安全保障担当大統領補佐官、ビル・デイリー首席補佐官、トニー・ブリンケン国家安全保障担当副大統領補佐官、オードリー・トマソン国家安全保障会議対テロリズム担当部長、ジョン・ブレナン国土安全保障・対テロリズム担当大統領補佐官、ジェームズ・クラッパー国家情報長官 (ウィキペディアより)


こんな写真は公開するのに、ビンラディン殺害の決定的証拠は一切公開されてないってのが不自然なんだよなぁ。。。




アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY

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